<目指せ頂点・21センバツ敦賀気比>勝て! 前主将からのLINE /福井
センバツに出場する敦賀気比の大島正樹選手(2年)は、昨夏の県独自大会後に東哲平監督から主将に指名された。手探り状態でチームを率いていたが、支えとなったのが岡村匠樹前主将から受け取った無料通信アプリ「LINE」のメッセージだ。大島主将の元には試合前、岡村前主将から応援の言葉や主将としての注意点などが届いた。大島主将は「気にかけてもらえてありがたい。その分まで頑張らないと」と気を引き締める。【大原翔】 特に印象に残っているのが、昨年9月の県大会準々決勝・金津戦前のメッセージ。「謙虚にやることをやって、初回からエンジン全開で行こうとチームに伝えること」「お前だけがわかっててもあかんからな」――。岡村前主将は、自身が1年生の時の県大会で同校に敗れた経験を踏まえ、油断せず戦う意識をチーム全体で共有するよう助言した。 大島主将はこれを受け、試合前にチームメートへ「次の試合のことを気にするな。初回から全力でいくぞ」と伝えた。試合は序盤に先制するも追いつかれたが、その後も攻め続けて8―2と突き放し勝利。「試合前、チームには油断していた選手もいたかもしれない。岡村さんの指摘をチーム全体で生かせた」と振り返る。 ◇9試合毎回届く 岡村前主将からのメッセージは、県大会と北信越大会の9試合で毎回届いた。大島主将は「主将として全体を見渡し、きちんと言葉で伝えることが大事だと学んだ。自分も、面倒見が良い岡村さんのような主将になりたい」と力を込める。