内田篤人コーチの下、韓国に快勝「新生なでしこ」の大問題(1)内田篤人の「セットプレー」、藤野あおば体現「理想のゴール」、難しい「後任探し」
■韓国戦は「チーム強化」に役立ったのか
こうして、パリ・オリンピック終了後、池田監督は退任。外国人指導者を中心に後任探しが行われたが、結局、監督選びは進まず、10月26日の韓国戦では佐々木委員長自らが監督代行としてベンチに座ることになった。 2016年のリオデジャネイロ・オリンピック予選で敗退したとき以来の指揮である。 佐々木監督代行が標榜するハイプレッシャーからの奪回による得点も生まれ、「してやったり」の表情の佐々木監督代行だったが、個人能力にも差があり(韓国は海外組はほとんど呼び戻せなかった)、チーム作りも進んでいない相手に対してのプレーだった。 そんな状態の韓国に対してできたことが、そのまま、たとえばスペインやアメリカといった強豪相手に実行できるわけはない。 明らかな格下相手に4対0で勝利しても、日本女子代表にとっては強化に役に立ったとは思えない。10月29日に完全非公開の形で行われるトレーニングマッチで、若手に経験を積ませることくらいしか、今回の韓国戦には意味は見出だせない。
後藤健生
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