北九州市の中学生殺傷、容疑者再逮捕で市教委「継続して児童・生徒の心のケア」…不安の有無などアンケへ
北九州市小倉南区のファストフード店で中3男女が殺傷された事件は9日、福岡県警が同区の無職平原政徳容疑者(43)を女子生徒(15)に対する殺人容疑で再逮捕し、新たな局面を迎えた。ただ、平原容疑者は容疑を否認し、焦点の動機も明らかにならないままだ。 【写真】平原政徳容疑者
知人らによると、元気な明るい性格で、まじめで成績も良かったという女子生徒。受験生で、事件当日も勉強のために現場となった店を訪れていた。現場近くに住む30歳代女性は9日、「将来のある子が狙われ、腹立たしい思いでいっぱい。なぜこんなことが起きてしまったのか、明らかにしてほしい」と話した。
事件の現場となった「マクドナルド322徳力店」は、今月6日に約3週間ぶりに店内営業を再開し、9日も事件前のように利用客が訪れていた。
ただ、事件後は市内の多くの小中高生が登校できなくなるなど影響が続いた。北九州市教育委員会は再逮捕を受け、「継続して児童・生徒の心のケアに努める」とコメントした。市教委は今週中をめどに小中学校の児童・生徒らに学校生活での不安の有無などを質問するアンケートを実施し、必要があればスクールカウンセラーによるカウンセリングを受けてもらう方針だ。