かんぽ不適切販売問題 特別調査委が会見(全文1)モラルに欠ける募集人が存在
現段階で法令違反と認められた事案は48件
かんぽ生命では、この違反疑い事案に関与した募集人、4213人について、募集人調査を行い、法令違反ないし社内規則違反の有無を判定した結果、現段階で法令違反と認められた事案が48件、社内規則違反と認められた事案が622件ありました。 次に、判明した事実について述べます。当委員会では、まずどのような募集人が違反疑い事案に関与したかを中心に分析、検討することを試みました。分析の対象は不祥事件、不祥事故に該当するものではなく、先ほどの違反疑い事件としました。これは単なる疑いの段階のもので、その後の募集人調査の結果、法令違反ないし社内規則違反と認定される件は限られておりますが、顧客が当該契約に不満を抱き、その旨の申告をしたことに間違いはなく、不適正募集全体の原因や対策を検討するには、対策はある程度広めにしたほうが良いと考えたからです。また、分析の対象にした件数は、特定事案調査の進捗等の事情から、中間報告時に把握されたものといたしましたが、数的には現段階で把握しているものの半数程度に達しており、また後述するその他の調査結果と照らし合わせても整合性が認められますことから、十分に価値があるものと判断しました。 それで、その結果、1、違反疑い事案の数は年平均1265件、年平均の新規契約件数の約0.06%であり、最終的にもその2倍程度と思われます。内訳等は省略します。2番目としまして、違反疑い事案の関与募集人は募集人全体の数%である。3番目、違反疑い事案を受理した郵便局数は全体の約9%である。4番目、違反疑い事案のうち、渉外社員である募集人が関与した件数の割合は5年平均で約87%であり、窓口社員の割合は約13%である。全募集人、9.1万人に占める渉外社員の割合は、5年平均で約18%でありますので、つまりこの18%に当たる渉外社員が疑い事案の約87%に関与しているということです。
成績優秀者が違反疑い事案の4分の1以上に関与
違反疑い事案のうち、販売実績が優秀とされる募集人が関与した件数の割合は約26%である。ここで優秀と申しますのは、年間の販売実績が500万円以上の渉外社員と、年間販売実績が200万円以上の窓口社員で、これらは成績優績者を含む、成績トップ層の者として扱われております。この販売実績が優秀とされる募集人は募集人全体の約1.4%、1287人であり、新規契約全体の約8.9%に当たる、合計約95万件の募集に関与しておりますが、この全募集人の中の約1.4%にすぎない販売実績優秀者が、違反疑い事案の4分の1以上に関与しているということです。 6番目は、違反疑い事案に関与した同一、同じ募集人の関与件数は、少ない者は1件で、多い者は22件であるが、1件から3件までの人数が9割以上を占め、4件および5件までの人数を加えると全体の約97%を占める。6件以上に関与した募集人は約3%である。7番目、違反疑い事案である契約に加入した顧客の1人当たりの加入件数は1件から5件であったが、1件の顧客が約97.3%、2件の顧客が約2%であり、この合計で約99.6%を占めている。8番目として、違反疑い事案である契約に加入した顧客の加入年代は10代から90代にわたっているが、最も多いのが60代、32%であり、60代、70代、80代、90代の合計が7割以上を占めている。違反疑い事案である契約に加入した顧客の性別は女性が85%、男性が約15%である。 かんぽ生命では、違反疑い事案に関与した募集人4213人について募集人調査を行い、法令違反ないし社内規則違反の有無を判定した結果、現段階で法令違反と認められた事案が48件、社内規則違反と認められた事案が622件であった。次に、ちょっと変なところ読んじゃったか。すいません。募集人アンケートの結果、乗り換え、これいいの? 間違えたな、俺。すいませんでした。