善意で成り立つ“こども食堂”をどう支えるか 食べ物を転売する子、貧困を隠して行かせない親 当事者に聞く現状
■こどもたちの有意義な“たまり場”になれるか
島田さんがこども食堂を始めたのは、「こどもたちがたむろできる場所がない」という危機感からだった。「昔は学校や塾の帰りに来てくれる子が多かったが、今は学校も塾も『ダメだ』と言い、それを真面目に守る」と時代の変化をなぞる。 お笑い芸人のケンドーコバヤシは、まさに「たこ焼屋でたまっていた不良少年」だった。「そういう場で、こどもの社会すべてを学んだ。逆に公的な支援があるところには、顔を出しづらい。子どもたちが集まって、自由にルールを作る場所は楽しい」。 あおちゃんぺは「貧困のループで、お金の稼ぎ方がわからなくて、転売をする子や親もいる」と考える。益若も「周囲の常識が、自分の常識になる子も居るのでは」と問いかける。これらに関屋氏は「貧困の世代間連鎖にならないよう、違う大人とも対話できる場としても、こども食堂には意義がある」と返した。 (『ABEMA Prime』より)