定子の懐妊、動揺する一条天皇、明子さま粘着化で「道長君大丈夫?」心配する声続出【光る君へ】
吉高由里子主演で、日本最古の女流長編小説『源氏物語』の作者・紫式部(ドラマでの名前はまひろ)の人生を描く大河ドラマ『光る君へ』(NHK)。6月2日放送の第22回「越前の出会い」では、まひろが越前生活を満喫している一方、都では道長にさまざまな問題が降りかかり、そのたびにSNSでは彼のストレスを案じる声があふれていた(以下、ネタバレあり)。 【写真】今回でまたファンが増えた? 「ホントにやさしい」公任 ■ 勝手に戻ってきた伊周、定子の懐妊…どうする道長 左大臣となった藤原道長(柄本佑)は、検非違使別当・藤原公任(町田啓太)から、大宰府に流罪となった藤原伊周(三浦翔平)が、病の母・高階貴子(板谷由夏)を見舞うために、ひそかに都に戻ったという報告を受ける。高階邸で伊周を捕らえた公任は、伊周の涙ながらの哀願に母との面会を許そうとするが、そこにききょう(清少納言/ファーストサマーウイカ)から、貴子の逝去を伝えられる。 道長は、義理の姉に当たる貴子を悼むため、ひそかに高階邸を訪問。そこで貴子の娘で、一条天皇(塩野瑛久)の元中宮・藤原定子(高畑充希)から、天皇の子を宿していることを告白され「あなたの力で守ってください」と懇願される。道長が一条天皇にこの事実を告げると、天皇は激しく動揺。定子の元を訪れたり、内裏に呼び戻すという提案を次々に投げかけるが、道長は「朝廷の安定を、第一にお考えください」と、強くとがめるのだった。
動揺する一条天皇を阻止した道長にSNS同情
主人公のまひろが越前に行ってしまうと、都の話はしばらく留守になるのか・・・と思いきや、こちらはこちらである意味国家の秩序が乱れかねない事態がいろいろ起こっていて、まったく無視できない状況だったことが判明した22回。立ちたくもないトップに立っちゃったのんびり屋・道長としては、そりゃまひろ相手と言えども「中央はそれどころじゃないから、越前はそっちでどうにかして!」と言ってしまうのもむべなるかな、だ。 第一の頭痛の種は、流罪にした藤原伊周が勝手に戻ってきたこと。ただ今回は「母の死に目に立ち会いたい」という親子の情が先走ってのことだから、公任じゃなくても目をつぶっておきたいところだろう。この公任の振る舞いには、「『俺ってやさしいからな』なんて自分で言うキャラは全然やさしくないのが定番なのに、公任はホントにやさしくて情に厚い」「顔がいいだけじゃなく性格もとんでもなく素晴らしかった」「またファンが増えちゃう」と称賛の声が続出。 さらに道長は、定子から懐妊を打ち明けられ、庇護を求められることに。そりゃ確かに一条天皇からしたら、最愛の女性が待望の妊娠! なんて聞いて放っておけるわけがない。しかし道長が必死で止めた通り、出家した身は死んだも同然だし、しかも天皇の許可を取らずに勝手に出家するという、当時の感覚では許されざることをしてしまったわけだから、ここは簡単に「どうぞどうぞ」と2人をご対面させるわけにはいかないのだ。 SNSでも「我が家の繁栄のために阻止せねばならぬ。それがよく知られた道長像。朝廷の安定のために阻止せねばならぬ。たとえ己が悪者になってでも。それが『光る君へ』の道長」「遠くから見守るしかないのだと一条帝に説き伏せる道長もまた同じ立場って、脚本よく練られてる」などの声があった一方、「道長には困った事態だけれども、定子さまに我が子を守るために少しでも生きる力が湧いていることに安心した」と、定子の復調を喜ぶ声もあった。