定子の懐妊、動揺する一条天皇、明子さま粘着化で「道長君大丈夫?」心配する声続出【光る君へ】
「道長強火担」すぎる明子さまに不安と期待の声
しかし視聴者がもっとも不穏さを感じたのは、道長の第二の妻である源明子(瀧内公美)が、「明子なしには生きられぬと言わせてみせます」と、道長に粘着気味になってきたことではないだろうか。お腹の子どもを犠牲にしてでも、道長の父・兼家(段田安則)を呪殺(?)するなど、もともと目的のためには手段を選ばないところがある明子様。正妻の倫子(黒木華)以外に、道長が絶対的に好意を寄せ続ける女性=まひろがいるとわかったら、兼家の二の舞いになるのは避けられないだろう。 SNSでも「明子女王、強火・・・道長様に対して強火すぎる」「明子はん・・・変わったのはええけど押したらあかんで・・・儚げな明子はんが良かったと思うで・・・」「明子様は道長の心が倫子様にあると思ってメラメラしてるけど、妾でもないまひろに心が持っていかれてるって知ったらどうなってしまうんや」「明子さんがここからどう(源氏物語の)六条御息所化していくのか楽しみ」などの、不安と期待の混じった声があふれていた。 お守りのようなまひろがいなくなったためか、一気に公私ともにストレスの溜まる事例が押し寄せてきた道長君。SNSでも「次から次へと問題起こって左大臣って大変だなあ」「今日だけで道長の胃に穴が10個ぐらい空いただろ」と、彼の心労を心配する声があふれた。 確かに大変な状況だけど、そのなかでもちょっと救いだったのは、越前守・藤原為時(岸谷五朗)の代筆という形で、まひろから文が届いたことだろう。これから再び身内のパワーゲームに巻き込まれる道長君の、ささやかな活力になったことを祈りたい。 ◇ 『光る君へ』はNHK総合で毎週日曜・夜8時から、NHKBSは夕方6時から、BSP4Kでは昼12時15分からスタート。6月9日放送の第23回『雪の舞うころ』では、越前で通事の殺害を疑われた朱仁聡(浩歌)を周明(松下洸平)が救おうとする姿と、藤原宣孝(佐々木蔵之介)がまひろたちを訪ねて越前にやってくるところが描かれる。 文/吉永美和子