広島・新井貴浩監督

■プロ野球　広島3ー4中日　（29日　マツダスタジアム） 広島は中日に逆転負け、9月は5勝20敗となりセ・リーグのワースト月間敗戦数に並んで9月を終えた。66勝68敗5分の借金2となり、ナイターのDeNAと2ゲーム差に広がった。3ー3で迎えた9回、4番手・栗林が代打・ブライトにレフトスタンド上段に2号ソロを叩き込まれ、3ー4と勝ち越された。9回の攻撃は先頭・二俣が中日の守護神・マルティネスから安打も無得点に終わった。栗林は6敗目（0勝38セーブ）。セ・リーグ記録は20敗で、1953年5月の国鉄（現ヤクルト 3勝）、54年8月の洋松（現DeNA 5勝）、62年8月の国鉄（6勝）、90年8月の阪神（6勝）、2014年8月の中日（7勝）、19年5月のヤクルト（5勝）と4球団が6度記録していた。 先発・常廣はプロ2度目の登板。前回のプロ初登板・初先発となった9月15日・DeNA戦（マツダスタジアム）は5回を92球、7安打、3四死球、4奪三振の1失点（自責1）で球団では17年・矢崎以来、13人目のルーキー初登板・初勝利を飾っていた。 常廣は1回、岡林に中安打、村松と福永に左安打でいきなり無死満塁の大ピンチに。石川昂にセンターへの打球は秋山が追いつくも捕球できずタイムリーとなり1点を先制される。 だが、なお無死満塁で細川を空振り三振、カリステを二ゴロ併殺打に打ち取った。 スタメンは1番センター・秋山、2番ショート・矢野、3番ライト・野間、4番サード・小園、5番キャッチャー・坂倉、6番セカンド・菊池、7番レフト・田村、8番ファースト・韮澤、9番ピッチャー・常廣のオーダーを組んだ。 中日の先発・髙橋宏は今季の広島戦は5度目、3勝0敗、防御率0.30で30イニングで1失点に抑えていた。 1回、秋山がレフトへツーベース、矢野がライトへタイムリーを運び、1ー1の同点に追いつく。さらに野間が右安打、無死一・三塁とすると小園がレフトへ犠飛を打ち上げ、2ー1と勝ち越す。 2回の攻撃で1死から韮澤が三内安打、常廣はスリーバント失敗、秋山が中安打で2死一・二塁に。矢野の遊ゴロを村松がファンブルも韮澤が三塁をオーバーラン、三本塁間で走塁死し好機が潰えた。 打線は3回も先頭・野間がライト線にスリーベース、小園は一ゴロ、坂倉の打席で三塁走者・野間が捕手・加藤匠に牽制死、坂倉は二直と結局3人で終わった。 常廣は4回、先頭・細川にツーベース、カリステに中安打で無死一・三塁から板山にセンターへ犠飛を打ち上げられ2ー2の同点に追いつかれる。 4回の攻撃は1死から田村が右安打も韮澤が二ゴロ併殺打に終わった。 常廣は5回2死から福永に四球、二盗を決められるが石川昂を二飛に打ち取る。 打線は5回2死から矢野が右安打、野間が四球で一・二塁とするが一塁走者・野間が再び捕手・加藤匠に牽制死、新井監督がリクエストも判定は変わらずチャンスが消えた。 常廣は6回に細川に四球、板山に右安打で1死一・二塁から自らの暴投も加藤匠を空振り三振、代打・宇佐見を遊ゴロに打ち取り勝ち越しを許さない。常廣はプロ最長6回を94球、8安打、2四球、2奪三振の2失点（自責2）で降板。 6回の攻撃は先頭・小園が投内安打、1死後に菊池の犠打で2死二塁も田村は一ゴロに倒れた。 7回は2番手・ハーンが先頭・岡林にセーフティ内安打、村松を犠打失敗の投飛、福永と石川昂を連続空振り三振に取る。 7回の攻撃で2死から秋山が猛打賞3安打目となるセンター前へ好走塁でツーベース、矢野が一塁への内安打タイムリーで二塁から秋山が帰還し、3ー2と勝ち越す。 だが8回に3番手・島内が先頭・細川にセンターバックスリーン左に特大の22号ソロを放り込まれ、3ー3の同点に追いつかれる。8回の攻撃は初めて三者凡退に終わっていた。