【医学部受験】予備校は「大手」と「医学部専門」、どっちがいい?現役講師が率直解説
大手予備校か、医学部専門予備校か。医学部合格を果たすために通うべきは、どちらでしょうか? 都内の医学部専門予備校で代表を務める亀井孝祥氏は、“どちらが正解”という全員共通の答えはなく、受験生によって向き・不向きがあるといいます。大手予備校向きだと判断した生徒には、大手他校への入学を勧めることもあるのだとか。「自分に合う予備校」を選ぶヒントとして、亀井氏が双方の学習スタイル・メリット・デメリットを比較解説します。
「予備校選び」は医学部受験の合否を大きく左右する
医学部受験における予備校通いには、主に2つの選択肢があります。大学各学部の受験全般を担う「大手予備校の医学部進学コース」と、医学部受験のみに特化した「医学部専門予備校」です。 受験突破の近道は「自分に合う予備校」を選ぶことですが、そもそも大手と専門とではどのような違いがあるのか、イマイチわからないという声が多く聞かれます。 ここで「自宅から通いやすいから」「費用が手頃だから」といった安易な選び方をしてしまうと、受験失敗に繋がりかねません。 特にコロナ禍で三密が厳しく避けられていた時期は、「近場」で選ぶ傾向が強く見られました。例えば「地方住みの受験生が、地元の予備校に通いながら都内の私立医学部を目指す」といったケースです。しかし、これでは「自分に合っている予備校」ではない可能性があるばかりか、情報力や学習効率という点で、他の受験生に後れをとる恐れまであります。都内私立の出題傾向や対策については、やはり都内現地の予備校のほうが事情通で、講師レベルでアドバンテージがあるからです。 また、経済面を重視するなら授業料も判断材料になるかもしれませんが、合わない予備校へ行って受験生活が長引けば本末転倒です。最終目標は医学部合格なのですから、やはり「学習スタイル」重視で選ぶほうが合理的といえるでしょう。 予備校選びは受験結果を大きく左右します。最短で医学部合格を掴むために、本稿では、大手予備校と医学部専門予備校それぞれの学習スタイル(特徴)・メリット・デメリットを解説します。どちらが合うのかを判断する材料としてお役立てください。