ラジオを聞きながらの自転車運転は「レッドカード」!?自転車の交通違反の罰則と罰金とは?
自転車は比較的安く入手でき、運転免許がなくても乗れることから、自動車を運転するときほど交通法規が意識されない場合があります。しかし自転車は「軽車両」、つまり車の仲間であり、交通ルールが定められています。 ルールを守らないとペナルティの対象となり、場合によっては多額の罰金や損害賠償請求、実刑判決を受けることにもなりかねません。 今回のケースではラジオを聞きながらの自転車運転ということですが、状況によっては数万円の罰金が発生することもありえるようです。 本記事では、自転車運転に関する警告や罰則についての概要をご紹介します。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
危険運転に対して発せられる警告や罰則
自転車は道路交通法上「軽車両」に区分されています。「軽」と聞くと、あまり危険性が感じられないかもしれませんが、自転車が関与する人身事故は多く報告されており、違反取り締まりの件数も増えています。 自転車の危険運転については、「レッドカード」や「イエローカード」とも呼ばれる「自転車指導警告カード」のほか、「赤切符」など取り締まりに用いられる制度がいくつかあります。代表的な例を挙げましょう。 ■「自転車指導警告カード」 「自転車指導警告カード」とは、危険運転をしている運転者に渡される警告票です。地域によってデザインや色に違いがあり、「レッドカード」や「イエローカード」とも呼ばれることがあります。 このカードは、渡されても罰金や罰則は発生しませんが、危険運転を繰り返している証拠であるため、事故を防ぐためにも警告は重く受け止めるべきであるといえます。 ■「赤切符」 「赤切符」は、自転車指導警告カードの交付対象となる危険運転・違反行為のうち、悪質だと判断された際に交付されます。これを交付されると刑事処分の対象となる可能性があるため注意が必要です。 検察の判断によって起訴猶予になることもありますが、場合によっては起訴されて裁判を受け、懲役刑や罰金刑などを受けて前科がつくことになりかねません。 ■「自転車運転者講習」 自転車での危険な違反行為を3年以内に2回以上繰り返すと「自転車運転者講習」を受ける義務が発生します。受講命令に従わないと、5万円以下の罰金が科せられます。