住吉町15番街区にホテル整備求める陳情採択 鹿児島県議会常任委が採択 サンロイヤルホテルへの貸し付け項目は継続審査
鹿児島県議会文教観光委員会(柴立鉄平委員長)は1日、鹿児島港本港区の県有地・住吉町15番街区で、バンケット(祝宴・宴会)機能付きホテルの整備を検討するよう求める陳情を採択した。9日の最終本会議でも採択される見通し。議会の理解を得られれば、住吉町を同様に活用したいとする塩田康一知事の方針に事実上同意したことになる。 【写真】住吉町15番街区周辺の地図
陳情は全2項目。住吉町への移転新築を表明している鹿児島サンロイヤルホテルへの貸し付けを、最大限配慮するよう県に求めた項目は、継続審査とした。WeLove天文館協議会など天文館地区の5団体が「本港区の開発は地元浮揚の大きな魅力」と訴え、提出した。 住吉町は元々、県がドルフィンポート跡に計画する新総合体育館の駐車場予定地。ただ、県が3月に策定した本港区の再開発指針では「コンベンション機能などを核とした交流・観光拠点エリア」と位置付けられ、塩田知事も新たな利活用提案があれば「県議会でも十分論議した上で検討する」としていた。 8月に移転新築を表明したホテル側から長期定期借地の要望書が出されたほか、鹿児島商工会議所も国際会議や展示会など「MICE(マイス)」施設を提案。塩田知事も再開発指針に「合致する」との考えを示し、県議会議論を求めていた。 県は今後、公平性を確保する観点から、住吉町を利用する民間事業者を公募で決める。実施の時期は未定。
南日本新聞 | 鹿児島
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