「進学クラスの恥」→「ツテなしコネなし、いきなり海外起業!」37歳女性の“大胆すぎる挑戦” 「とりあえず現地に行く」「まず動く」ワクワクする“世界の歩き方”とは?
ここでも「すべてを自らの手で行う」という奥田さんの流儀により、銀行口座開設、法人登記など、現地の役所への手続きなどを自らの手で行っていった。 「さすがにわからないことは通訳さんをつけて、一緒に話しに行きました。日本でも法務局とかに登記しに行きますよね。あれと同じことをカンボジアでもやったわけです」 ■「コロナ禍で立ち上げた新会社」とは? そうして苦労しながら、カンボジアでの本格的な準備から14カ月目、2021年にカンボジアに会社を設立。
まだまだコロナ禍でその余波はあったが、自ら苦労して得た知識は、カンボジアに来る日本人に対して、さまざまなサポートビジネスとして展開できることにもつながった。 もちろん、子どもの学校もしっかりと見つけて、まずは生活面での安定を優先させた。 「カンボジアは物価が安いイメージがあると思いますが、プノンペンに関しては日本と同じ生活をするなら倍はかかると思います。ものによりますが、たとえばコーヒーをカフェで飲めば500円くらい。日本ならコンビニに120円くらいでコーヒーがありますが、それはこっちでは露店商で買えるものと同じです。だから自分が新卒で就職したときなら絶対に無理だろうなって思います」
そう、カンボジアでも今、プノンペンに関しては発展が凄まじく、地価や物価も上昇しているわけである。 だが、せっかく会社を設立したのに、コロナ禍でダメージは受けなかったのだろうか。 「カンボジアで起業するので、カンボジアの人々とビジネスをしたいと思っていて。だから、直接的な影響はありませんでした。でも、コロナ禍で今までいた外資の業者の人たちは帰国したりして、逆に相談するところがなくて、私のところにどんどん問い合わせが来るようになりました。『今、入国できますか?』『これをするには、どうしたらいいですか?』みたいな、ビジネスというよりは、ほんとにカンボジアでの現地状況に関することを伝えてあげるという感じでした」