【大会4日目】“逆転”で金メダル2個獲得 堀米雄斗はラスト1本で逆転し連覇 体操団体は最終種目で逆転し8年ぶりの王座奪還
◇パリオリンピック2024(大会4日目=日本時間29日、30日) 大会4日目、大逆転で金メダル2個を獲得。また、馬術は、92年ぶりにメダルを獲得しました。 【画像】体操男子団体 金メダルが決まった瞬間、喜びを爆発させた選手たち
■堀米雄斗が最後の1本で96.98点差を大逆転 暫定7位→金メダル
オリンピック連覇を狙うスケートボード男子ストリートの堀米雄斗選手。 ランを4位で終え、トリックの1回目で高得点をマークしましたが、その後、4回目まで着地での転倒などが続き、後がない状況になります。 そして1位と96.98差の暫定7位で迎えた最終5回目。ここで難度の高いトリックを成功させた堀米選手。97.08を獲得し、大逆転で金メダルを獲得しました。
■体操男子団体が“絶望的な点差”から最終種目で大逆転 8年ぶりに王座奪還
リオデジャネイロオリンピック以来8年ぶりの金メダルを狙う体操男子日本代表。 最初のゆかでは3人がミス無く演技をまとめ、中国から0.734リードします。 しかし続くあん馬では橋本大輝選手が落下のミス。中国にかわされ0.5のビハインドとなりました。 その後、ライバルの中国に徐々に点差を広げられ、最終種目前には3.267差に広げられます。 苦しい展開となりましたが、鉄棒で中国の2番手・蘇イ徳選手が伸身トカチェフでまさかの落下。さらに再開後のコールマンでも落下するなど11.600と大ブレーキ。 最終種目での“絶望的”な点差から大逆転劇を演じ、8年ぶりの団体金メダルを手にしました。
■柔道では初出場の橋本壮市と舟久保遥香が意地の銅メダル獲得
男子73キロ級の橋本壮市選手は、3位でコソボのアキル・ジャコバ選手と対戦。 開始8秒で仕掛け、技ありを奪うと、相手に攻められるも耐え続け勝利。32歳で初のオリンピック出場となった橋本選手が銅メダルを獲得しました。 また、女子57キロ級の舟久保遥香選手は3位決定戦でリオデジャネイロオリンピック金メダリストのラファエラ・シウバ選手(ブラジル)と対戦。 試合は無制限の延長戦にもつれ込む接戦となりましたが、最後は相手の反則で勝利。初出場で銅メダルを獲得しました。
■馬術で92年ぶりに銅メダル獲得 20点のペナルティーも団体では初の快挙
3選手の馬場馬術、クロスカントリー、障害飛越の3種目による総合点で争う団体。減点方式のため、得点数の少なさで順位の優劣が決まります。 日本は、障害飛越前に馬の体調不良により、直前で馬を変更しなければならなくなるアクシデント。ペナルティーとして20点の加点がつき、3位から5位と順位を落とし、スタートすることになりました。 日本は田中利幸選手、戸本一真選手、大岩義明選手が大きなペナルティーもなく素晴らしい演技を披露。合計115.80で、1932年ロサンゼルス大会の障害飛越個人で金メダルを獲得した西竹一氏以来となる、銅メダル獲得。団体としては、史上初のメダルとなります。
この日、金メダル2個。銅メダル3個を獲得。合計のメダル数は12個(金6個、銀2個、銅4個)となりました。また、金メダルの個数が最も評価される「メダルランキング」では、開催国フランスやアメリカを抑えて1位に立っています。 ▽メダルランキング(大会3日目終了時点) 1位 日本(金6・銀2・銅4) 2位 フランス(金5・銀8・銅3) 3位 中国(金5・銀5・銅2) 4位 オーストラリア(金5・銀4・銅0個) 5位 韓国(金5・銀3・銅1) 6位 アメリカ(金3・銀8・銅9)