いわさきちひろさん旅先のスケッチ紹介 記念館で企画展
福井県越前市生まれの絵本画家いわさきちひろさん(1918~74年)が旅先で描いたスケッチなど13点を紹介する企画展が、同市天王町の「ちひろの生まれた家」記念館で開かれている。12月2日まで。 いわさきさんは絵を描くことの次に旅行が好きで、どこに行くにもスケッチブックを持ち歩いていたという。当時は珍しく、ヨーロッパなど海外にも赴いた。 会場に並んでいる作品は、いずれも原画を忠実に再現する印刷技術「ピエゾグラフ」が用いられている。ウクライナの首都キーウやスペインの古都トレドの人々を捉えたスケッチでは、ベンチに腰かけて談笑する老人や、石畳の道を歩く女性を表現。市井のありふれた生活の一部を切り取っている。 旅先の風景を取り入れた絵本の一場面も作品として紹介されている。