「ホント、やめてくれー!」能登半島地震の被災地で実際に起こっている!災害時に「絶対やってはいけない」ワースト5
5.素人が思い付きで騒ぐ
ある著名人が、災害現場でホワイトボードが使われているのを見て「なんてアナログな」とSNSで批判、話題となりました。ちなみに停電リスクや情報の一覧性観点で見ても、ホワイトボードはかなり適切なツールです。 また「なぜ救援物資を空中投下しないんだ」(答:危険かつ量が運べないから)と騒ぐ記者や「熊本地震より自衛隊の派遣人数が少ないじゃないか」(答:地形・状況が決定的に違うから)という活動家なども。 過去の知見に基づき黙々と災害対応を進めている最前線の人たちを思えば、素人が思い付きで騒ぐ行為がどれだけ滑稽で邪魔なのか、お判り頂けるでしょう。 ……これ全部、大人がやっているんですよ。「声のデカい、行動力あるおバカさん」が現場の足を引っ張る姿、子供たちにはとても見せられません。
では、私たちはこの状況で何をすべきか。
大災害は私たちの日常、普通の日々を根こそぎ奪おうとします。直接被害に遭っていなくても、楽しいことや嬉しいことに、何となく後ろめたさを感じてしまう。でもそれが経済活動を縮小させ、結果的に復興を遅らせるのです。 いま大切なのは、真っ当でメジャーで、偏りのない団体に募金し、被災地を思う気持ちを忘れず、そして「普通に過ごせる人は普通に過ごす」ことです。 Text:小木曽健(国際大学GLOCOM客員研究員) ※本記事のタイトルはFORZA STYLE編集部によるものです。
小木曽 健