カワサキの独自コンセプトが昇華した、ロングセラーモデルZZ-R400
カワサキを代表するロングセラーモデルとなったN型
今回紹介しているのは1995年式のN3型で、K型とエンジンの基本形は変わらないが、最高出力は自主規制の変更に伴って53PS/11,000rpmへと若干のパワーダウンを強いられている。しかし、上級モデルであるZZ-R1100が採用していたラムエアシステムの採用や、燃料計を装備するなど装備の充実が図られていた。装備の充実などに伴って乾燥重量は195kgとなったが、2001年には強化された排気ガス規制に対応して「KLEEN(Kawasaki Low Exhaust Emission system)」を装備することで乾燥重量が197kgに増加、2003年からは「ZZ-R」から「ZZR」へとシリーズ名称が統一されている。モデルライフの途中で、熱狂的とも言えたレーサーレプリカ一強の時代は終焉を迎え、バイクブームそのものにも陰りが見え始めた。しかし、ZZ-R400N型はマイナーチェンジを重ねながら、2007年まで実に14年間という間販売された超ロングセラーモデルとなったのである。
ZZ-R400主要諸元(1995)
・全長×全幅×全高:2,070×695×1,175mm ・ホイールベース:1,430mm ・シート高:780mm ・車重:195kg(乾燥) ・エンジン:水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 399cc ・最高出力:53PS/11,000rpm ・最大トルク:3.8kg-m/9,000rpm ・燃料タンク容量:18L ・変速機:6段リターン ・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク ・タイヤ:F=120/60ZR17、R=160/60ZR17 ・価格:69万4000円(税抜当時価格)
後藤秀之