【ライブレポート】a子の東阪ツアー「Umbilical Cord」終幕、超満員のLIQUIDROOMを真っ赤に染める
a子が8月3日に大阪・梅田CLUB QUATTRO、9日に東京・LIQUIDROOMでライブツアー「a子 Live Tour 2024 "Umbilical Cord"」を開催した。この記事では東京公演の模様をレポートする。 【写真】a子のパフォーマンスの様子。 7月に1stアルバム「GENE」をリリースしたa子。「a子 Live Tour 2024 "Umbilical Cord"」は彼女にとって過去最大キャパとなるライブツアーで、チケットはいずれもソールドアウトを記録した。超満員のフロアから歓声と大きな拍手が沸き起こる中、a子はバンドメンバーとともステージに現れると、キュートでポップな「miss u」で軽やかにライブの幕を開ける。a子は「今日は『Umbilical Cord』東京公演に来ていただきありがとうございます。楽しんでいってください」と微笑むと、メランコリックな世界観へ引き込むように「つまらん」をプレイ。腕利きのメンバーが鳴らすタイトなバンドサウンドに、儚げなウィスパーボイスを重ねてオーディエンスを魅了した。そのまま「天使」「good morning」といった人気曲で会場の熱気をじわじわと高めると、ビート感の強いダンスナンバー「シニスター」を繰り出して観客の体を揺らした。 グッズ紹介でファンとのコミュニケーションを楽しんだa子は、世間にその名を広く知らしめたドラマ「初恋、ざらり」のオープニングテーマ「あたしの全部を愛せない」でライブを再開。ミディアムナンバー「bye」で神秘的なムードを演出したかと思えば、ギアを入れ替えるように「LAZY」で伸びやかな歌声をエネルギッシュに響かせる。そしてステージが真っ赤に染まる中、オリエンタルなムード漂うエレクトロナンバー「racy」が届けられると、その鬼気迫るパフォーマンスにフロアからは多くの拳が上がった。その後のMCでa子が自身が率いるクリエイティブチーム・londog所属のバンドメンバーを1人ずつ紹介していると、一斉に緊急地震速報を知らせるアラームが鳴り響く。a子はこのハプニングに「ごめん。私ポンコツやからこういうとき無理やねん」とうろたえながらも、観客を落ち着かせるため「もし避難するってなったら緑の誘導灯に向かって、みんな優しく順番に逃げていくんよ。わかった?」と優しく呼びかけた。 スタッフによる安全確認が取れたことでライブの続行が決定。a子は「あと数曲ですが楽しんでいってください。ありがとうございます!」と告げると、AメロとBメロでトレードマークのウィスパーボイスを封印した「ボーダーライン」をパフォーマンスした。そして、a子はインディーズ時代の楽曲「somewhere」「ジェラシー」で観客をダークな世界観へと引き込むと、最後は会場全体が赤く染まったカオティックな空間の中、キラーチューン「熱帯夜」をしっとりと歌い上げてステージをあとにした。 アンコールでa子は2025年1月から東阪ワンマンツアー「a子 LIVE TOUR 2025 "LOVE PROPHET"」を開催することをアナウンス。東京公演の会場がキャリア史上最大キャパシティとなるEX THEATER ROPPONGIであることが告げられると、会場は大きな歓声と拍手で包まれた。そしてa子は1stアルバム「GENE」からハウスの要素を取り入れた「ベージュと桃色」、ライブを重ねる中で代表曲の1つへと成長した「samurai」を届け、充実した表情でこの日の公演を締めくくった。 イープラスでは8月25日23:59まで、「a子 LIVE TOUR 2025 "LOVE PROPHET"」のチケット先行予約を受付中。 ■ セットリスト □ 「a子 Live Tour 2024 "Umbilical Cord"」2024年8月9日 LIQUIDROOM 01. miss u 02. 愛はいつも 03. 太陽 04. trank 05. つまらん 06. 天使 07. good morning 08. 惑星 09. シニスター 10. あたしの全部を愛せない 11. bye 12. LAZY 13. racy 14. ボーダーライン 15. somewhere 16. ジェラシー 17. 熱帯夜 <アンコール> 18. ベージュと桃色 19. samurai ■ 公演情報 □ a子 LIVE TOUR 2025 "LOVE PROPHET" 2025年1月25日(土)大阪府 BIGCAT 2025年3月2日(日)東京都 EX THEATER ROPPONGI