神戸FW武藤嘉紀が国立2戦連発&決勝ゴール!! 敗れた川崎Fは19年ぶりの前半戦負け越し確定
[6.16 J1第18節 神戸 1-0 川崎F 国立] J1リーグ戦は16日、第18節を各地で行い、ヴィッセル神戸が川崎フロンターレを1-0で下した。FW武藤嘉紀が国立競技場で2戦連発となる決勝ゴール。一方の川崎Fはこの敗戦で今季通算5勝5分8敗となり、次節のシーズン折り返しを前に、J1復帰を果たした2005年以来19年ぶりの前半戦負け越しが確定した。 【写真】「マジで美人」「可愛すぎてカード出る」現地観戦した女子アナに称賛集まる 神戸は国立競技場でのホームゲーム開催。4-3-3のシステムで国際Aマッチウィーク前の前節・浦和戦(△1-1)と同じ先発メンバーを起用した。対する川崎Fも4-3-3の布陣で、左サイドバックのDF佐々木旭が2試合ぶりの先発。前節・名古屋戦(◯2-1)に続いてDF大南拓磨が右サイドバック、MF山内日向汰が左ウイングで起用された。 立ち上がりから主導権を握った神戸は前半13分、FW佐々木大樹が敵陣ペナルティアークでボールを奪い、MF橘田健人との接触で転倒。ゴール正面でFKを獲得したが、FW大迫勇也のキックは壁に阻まれた。さらに同19分、MF山口蛍の浮き球パスに佐々木が抜け出すも、クロスに反応した大迫がにオフサイドの判定が下された。 なおも攻める神戸は前半22分、右に開いた佐々木のクロスに大迫がボレーで合わせたが、これは枠を捉えられない。同23分には大迫のポストプレーから武藤がつなぎ、フリーになっていた山口が右足で狙うも、GKチョン・ソンリョンのファインセーブに阻まれ、飲水タイムまでの連続チャンスを活かせなかった。 川崎Fは飲水タイム直後の前半26分、左に流れたMF家長昭博のトリッキーな浮き球パスをMF遠野大弥が頭でそらし、DF佐々木旭がゴールライン際までえぐると、折り返しのパスからMF脇坂泰斗が右足ダイレクトシュート。だが、これは右ポストを叩き、さらに遠野がオフサイドを取られ、ファーストチャンスを逃した。 神戸は前半32分、右サイドを突破したDF酒井高徳のグラウンダークロスにMF井出遥也がダイレクトで合わせたが、これも枠を捉えられず。それでも同43分、佐々木の浮き球パスを大迫が頭でうまく落とし、武藤が拾って右にパス。フリーで上がってきた酒井がゴール前にシュート性のパスを送ると、武藤がオフサイドギリギリで飛び込み、押し込んだ。 武藤は第9節・湘南戦(◯1-0)以来9試合ぶりの得点で、今季5ゴール目。また国立で行われていた第8節・町田戦(◯2-1)でも得点しており、聖地で2戦連発となった。そのまま前半は終了。神戸はシュート9本、川崎Fはシュート1本と対照的な内容となった。 川崎Fは後半開始時、攻守に精彩を欠いた山内に代わってボランチのMFゼ・ヒカルドを投入。脇坂をトップ下、遠野を左サイドに回し、4-2-3-1に布陣を変えた。それでも神戸の攻勢は止まらず、後半4分に最初の決定機。左を攻めたDF初瀬亮のクロスがファーに流れ、酒井が折り返すと、大迫が振り向きざまに左足シュートを狙ったが、GKチョンの横っ飛びに阻まれた。 一方の川崎Fもゼ・ヒカルドのキープで試合を落ち着かせられるようになり、前半よりもボール保持が改善。後半15分には脇坂の左CKから家長が惜しいヘディングシュートを放った。さらに同17分、川崎Fは遠野とFWバフェティンビ・ゴミスに代わってとFWマルシーニョとFW山田新を投入。攻撃にフレッシュさと迫力を加えた。 一方の神戸も後半23分、井出と佐々木に代わってFW宮代大聖とDF広瀬陸斗を投入。すると同24分、空中戦を広瀬が競り勝って大迫が抜け出すと、優しいラストパスに武藤が走り込んだが、懸命に足を伸ばしたスライディングシュートは枠を外れた。同27分にはDFマテウス・トゥーレルが左もも裏を痛め、DF本多勇喜が投入された。 一方の川崎Fも後半途中に足がつった素振りを見せていたDFジェジエウを下げ、MF瀬古樹を投入。大南がCB、橘田が右SBに回った。その後は川崎Fがサイド攻撃を中心に神戸陣内に侵入する場面を作ったが、決定打を欠いたままタイムアップ。国立での一戦はホーム開催の神戸に軍配が上がった。