「光る君へ」彰子悲痛 道長に奪い尽くされた敦康親王…ネット涙「容赦ないナレ」「賢子と同じ21歳」
女優の吉高由里子(36)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は24日、第45話が放送され、歌舞伎俳優の片岡千之助(24)が好演してきた敦康親王の最期が描かれた。 <※以下、ネタバレ有> 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となった。 第45話は「はばたき」。まひろ(吉高由里子)の「源氏物語」執筆がいよいよ終盤を迎えたある日、21歳の藤原賢子(南沙良)は宮仕えを希望。まひろは自分の代わりに、太皇太后となった藤原彰子(見上愛)に仕えることを提案し、長年の夢だった旅に出る決意を固める…という展開。 寛仁2年(1018年)、彰子の居室に藤原頼通(渡邊圭祐)夫妻、敦康親王(片岡千之助)夫妻が顔を揃えた。 敦康親王「頼通殿、摂政になられて早半年。政には慣れたか」 頼通「いいえ、父の指図を仰がねば、何もできませぬ。常に不安でございます」 敦康親王「太閤には叱られたりもするのか」 頼通「毎日、怒鳴られております」 敦康親王「(笑い声を上げ)うらやましい限りであるなぁ。私も父上に怒鳴られてみたかった」 彰子「ならば(娘の)もと子様には、父らしい父として、お接しなさいませ」 敦康親王「そういたしたいと思います。褒めたり、叱ったりしとうございます」 祇子女王(稲川美紅)「お叱りになるのは、難しいのではありません?」 しかし帰りの廊下、敦康親王は突如、左胸を押さえる。「大事ない」――。 「この年の暮れ、亡き一条天皇(塩野瑛久)の第一の皇子、敦康親王は21歳で世を去った。道長によって奪い尽くされた生涯であった」(語り・伊東敏恵アナウンサー) 彰子は“我が子”に旅立たれ、悲嘆に暮れた。 SNS上には「敦康親王…最後はお幸せであれたことが救いだけど、あまりにお早い(涙)」「あまりに短く儚い生涯。本当なら帝になれたお方だったのに(涙)」「賢子と同い年。切ない」「奪い尽くされた、とは手厳しい。道長は私利私欲ではなく、理想のため、約束のために邁進してきたという描かれ方だったのに。奪われた者たちの悲哀を一言で言い表すとは」「容赦ないナレ」「何ともと痛ましい表現」「史実とはいえ、不遇すぎる」などの声。視聴者の涙も誘った。 次回は第46話「刀伊の入寇」(12月1日)が放送される。