SHISHAMO、10周年を経て実感した「なによりも力になっている」存在とは?
ライブSEへの思い
SHISHAMOのライブの幕開けを告げるSEといえばSAKEROCK『URAWA-City』。この曲への思い入れは? 宮崎:これがSEになったきっかけは、私がSAKEROCKが大好きだからです。インスト楽曲なので、登場シーンに使いやすいとも思ったし、大好きな曲なので、SEにさせてもらっています。今では、これを聴くと、ドキッとするというか、“ライブが始まる”と心が切り替わる、そんな曲になっています。 吉川:私はこの曲を聴くと、緊張しちゃいますね。松岡が加入した直後のツアーで1回、SEを変更したことがあったんですけど、それ以外はこの曲です。これを聴くと、いろんなライブが走馬灯のように巡ってきます。 松岡:私もやっぱり緊張しちゃいますけど、一方で「いくぞ!」っていうときに流れる曲でもあるので、心を奮い立たせてくれます。 宮崎:あるときからSEが流れると、お客さんが手拍子をしてくれるようになりました。それがすごく心強くて、手拍子の音が大きければ大きいほど、「今日は楽しい日になる気がする」とステージ袖で、3人で思ったりしています。
SHISHAMOの原動力は?
公開収録では会場に集まったファンからの質問に答える場面も。その中で「初対面だとなかなか自分らしさが出せません。職場の上司・先輩など仕事で関わる人とうまく接するポイントは?」という質問が読み上げられた。 宮崎:相手にリスペクトを持つことが大事だと思っています。例えば、ライブ公演は、自分たち3人だけではできないこと。いろんなスタッフの方がいるおかげで、今日もライブができているんです。そういう気持ちを常に持って、相手に接することを大切にしています。それとシンプルなんですけど、挨拶をしっかりするというのは、昔から心がけていることです。 最後にサッシャは「改めて10周年を超えたSHISHAMOの原動力とは?」と質問した。 宮崎:お客さんあってのSHISHAMOです。日本全国をまわるのが私たちは大好きなんですけど、その土地、その場所でSHISHAMOを好きな方がいないとそれは叶いません。みんながいろんなところで待ってくれているということが、なによりも力になっていると、10周年を終えて、改めて感じます。 会場の中には、以前のライブで松岡が投げたピックを偶然キャッチして、「お守り的な存在で今でも大切に持ち歩いている」と涙を流す女性客もいた。高倍率のなか当選したファンにとって、およそ1時間半の公開収録は忘れられない時間になったはずだ。 (文=中山洋平)