SHISHAMO、10周年を経て実感した「なによりも力になっている」存在とは?
思わず涙したライブは?
それぞれ印象に残っているライブを訊くと、松岡は「2014年10月4日 松岡加入後初ライブ in千葉LOOK」とフリップに記した。 松岡:加入後のあのライブは、忘れられません。みんなの前で初めて演奏した日で、本当にテンパリ過ぎて、開演前は緊張で号泣しちゃったんです。“泣き押し”で少し遅れてライブが始まり、しかも終わったあとも泣いたんです(笑)。 会場に集まってくれたSHISHAMOファンに受け入れてもらえるか、すごく心配でした。けれど、みんながあたたかく迎えてくれて、安心できた日でもありましたし、頑張っていけると確信ができました。うれしかったです。 宮崎は「2023年1月4日 三度目の日本武道館!!!」と発表した。 宮崎:10周年イヤーに突入してすぐの3度目の武道館公演だったんですけど、1度目とも2度目ともまったく違う感覚で当日を迎えました。そして、3人ともが同じ気持ちだったんです。楽屋でも変に緊張するわけじゃなく、「なんか、今日楽しみじゃない?」なんて話をしていました。 「楽しみ」と手放しで思える日だったのは、10周年をみんなが祝いにきてくれるという実感があったからかもしれません。ステージに立っているときも、その気持ちをずっと感じていたので、大きな愛を受け取った時間でした。あの公演は忘れられないです。 最後に吉川は「2016年1月4日 初めての日本武道館!!!」と発表した。 吉川:これは1週間前から、死ぬほど緊張していました。当日も気持ちが張り詰めていて、緊張し過ぎて、楽屋にいられなかったんです。パイプ椅子がめっちゃ積んでいるところにしゃがんで「もうダメだ~」となっていました。 緊張し過ぎて、友だちに電話して「どうしよう……もう武道館のライブが始まってしまう……どうしたらいい?」と相談していました。とにかくガチガチのままステージに上がったんですけど、1曲目の『僕に彼女ができたんだ』を演奏したときに、今までの人生で浴びたことのない、大きさの歓声が客席から降ってきたんです。感動して鳥肌が立つことが初めてで、その感覚は今でも鮮明に覚えています。電話した友だちもしっかり観に来てくれていました(笑)。