受験生に手作り「コアラ」のお守り、その心は?…老人ホームのお年寄りが地元の高校にプレゼント
鹿児島県姶良市の高齢者入所施設の利用者ら約100人が、地元加治木高校と龍桜高校の受験生約370人分の合格祈願お守りを手作りして贈った。生徒らは人生の大先輩からの思わぬエールに感激し「絶対合格します」と思いを新たにしていた。 【写真】木から「落ちない」コアラのイラストが描かれた手作りのお守り
同市の住宅型有料老人ホーム「まほろあいら」と、同ホーム「ぷらす」などを運営する「ケアネットプラスグループ」が連携し、「施設の中にいても世の中の役に立ち、社会とのつながりと生きがいを感じてほしい」と企画した。 両ホームの利用者らは、カラフルな紙に「合格祈願」「夢叶う」「桜咲く」などと思い思いの言葉を手書き。花のスタンプで飾り付け、ラミネート加工でとがった角を丸くするなど一つ一つ心を込めて作った。 加治木高では昨年末、大学入学共通テスト(今月18、19日)に挑む約300人分のお守りが贈呈された。施設利用者の堂免ヒメさん(90)と郡山禎子さん(82)から、3年生を代表して受け取った小牧來竜(くりゅう)さんと吉留亜美さんは「本当にありがとうございます。合格します」と力強く語った。 宇都尚美校長は「受験生が一番不安になる時期に温かい励ましをいただいた。心の支えになると思う」と感謝した。
南日本新聞 | 鹿児島