ボッチャ内田、努力と磨いた技術 大阪体育大の仲間、進路に影響
初出場のボッチャ男子(運動機能障害BC4)の内田峻介(22)は1次リーグで敗退した。大阪体育大で、身体能力の高い健常者の学生を相手に技術を磨いてきた。ひた向きに努力する姿が進路選択に影響を与え、特別支援学校の教員になった仲間もいる。 パリ大会での内田は、要所で精彩を欠く投球が目立ち、課題が浮き彫りに。8月31日の試合後「4年後の大会に向けてやっていく」と涙目で誓った。 山口県出身。生まれつき筋肉と関節に障害があり車いす生活を送る。山口南総合支援学校(山口市)の中学部時代に、知人の勧めでボッチャに出会った。現在日本ボッチャ協会強化本部長を務める曽根裕二准教授(50)がいる大体大に進学。障害者スポーツに取り組む「アダプテッド・スポーツ部」で練習している。 体の動きが制約される内田にとって、健常者は一筋縄ではいかない相手。曽根さんは「部員たちはいろんな戦術で戦ってくれ、内田君の成長につながっている」と話す。