2024年度上半期の倒産件数、10年ぶりに5,000件超え。サービス業の倒産は過去30年間で最多【TSR調べ】
東京商工リサーチ(TSR)は、2024年度上半期(4-9月)の全国企業倒産件数に関する調査を実施した。
2024年度上半期の倒産件数は5,095件、前年同期比17.8%増
調査によると、2024年度上半期(4-9月)の全国企業倒産(負債額1,000万円以上)は5,095件(前年同期比17.8%増)で、3年連続の増加となり、10年ぶりに5,000件台に乗せた。負債総額は1兆3,754億100万円(同13.8%減)で、2022年度同期をピークに2年連続で前年同期を下回った。
産業別で倒産件数をみると、10産業のうち、金融・保険業を除く9産業で前年同期を上回る結果に。最も多かったのはサービス業他の1,693件(同15.3%増)で、3年連続で前年同期を上回り、30年間で最多となった。ついで、建設業の964件(同13.1%増)と続いた。
都道府県別で倒産件数を見ると、2年連続で9地区すべてで前年同期を上回っており、特に中国249件(同31.0%増)、東北279件(同24.5%増)、九州464件(同22.4%増)が前年よりも増加傾向にあった。なお、2年連続で全9地区が前年同期を上回るのは、1997年度-1998年度以来26年ぶりとなった。