カタール航空とNARISAWAがコラボ。スペシャルメニューを機内で提供
東京~ドーハ線のビジネスクラスで提供開始。 【写真を見る】空の上で提供されるメニューをチェック!
空の上のイノベーティヴ里山キュイジーヌ
カタール航空は、3月1日より東京・青山のレストラン「NARISAWA」とコラボレーションし、シェフ成澤由浩が考案したビジネスクラスの機内食サービスをはじめる。東京~ドーハ線で提供され、料理のほかにワインや日本酒など「NARISAWA」で扱う銘柄も一部オンリストされる。 NARISAWAはミシュラン2つ星を獲得し、英誌『レストラン』による「世界のレストラン・ベスト50」でも上位にランクインするなど、日本のみならず世界中で名が知られているレストランだ。機内食のメニュー考案は初。カタール航空もこれまでシェフとのコラボレーションはなく、今回の取り組みも同社にとって初の試みだ。 メニューは、レストランと同様に日本の里山にある豊かな食文化と先人たちの知恵を表現する哲学「イノベーティヴ里山キュイジーヌ」が生かされている。前菜「祇園祭」やスープ「手毬」、メインディッシュ「伊勢海老、バニラ、トマト」のほか、デザート「メロンクリームソーダ」といったレストランで提供されているものを一部アレンジし、提供。ほかにもマグロ専門仲卸「やま幸」から買い付けたマグロを使った、ちらし寿司「やま幸 まぐろ」や「和牛のサーロイン」など、カタール航空のために新規で開発したメニューもある。またNARISAWAでしか扱わない純米大吟醸 「満寿泉」など、一部のビバレッジが用意された。ケータリング会社は、質の高い機内食の提供で知られているコスモ企業が担当する。 カタール航空はこれまでファーストクラス、ビジネスクラスでオンデマンド方式のアラカルトメニューを採用し、好きな時間に好きな量をオーダーできる画期的な機内食サービスを提供している。空の上のグルメは、さまざまな航空会社が取り組み続ける課題のひとつだ。人気シェフの起用による試みに期待したい。 ■カタール航空 https://www.qatarairways.com/
編集と文・岩田桂視(GQ)