残った「ごはん」の保存方法、それだと危ない...? 嘔吐や下痢につながる"危険性アリ"と注意喚起
毎日お米を炊いている、もしくは残ったごはんを食べることが多い、という人はご注意を! イギリスの「国民保険サービス(National Health Service=NHS)」が、再加熱したごはんによる食中毒に注意を呼びかけている。食中毒が発生する原因は、「ごはんの再加熱」ではなく、「間違った保存方法」なのだそう。 【写真】キッチンでもっとも菌が繁殖しやすい場所と対処法10 「NHS」によると、炊く前のお米には、セレウス菌と呼ばれる土壌や水、ほこりなど自然環境に分布する細菌の胞子が付着していて、その菌は加熱しても死滅しないのだとか。そのため、ごはんを炊いた後にそのまま放置しておくのは厳禁。室温での放置時間が長ければ長いほど菌が増殖し、嘔吐や下痢といった症状を引き起こす毒素が産生されてしまうそうだ。 では、食中毒を予防するにはどうすればいいのか? 一番良いのは、必要な分だけ炊いて、ごはんが炊き上がったらすぐに食べきってしまうこと。とはいえ、まとめて炊いて後々食べたい人や、全員そろっての食事ではなく食べる時間が異なる家族がいるケースも多いだろう。炊いてすぐに食べない場合は、炊飯器でそのまま保温しておくのではなく、粗熱が取れたらすぐに冷蔵庫へ入れるのが安全。「NHS」いわく「炊き上がりから1時間以内に冷蔵庫で冷やすのが理想的」とのこと。 そして、ごはんを冷蔵保存する場合も充分な注意が必要。冷蔵庫での保存期間はせいぜい1日程度のため、翌日中には食べ切るのが理想だ。また温め直すときは、電子レンジでしっかり温めてから食べることを忘れずに。何度も温め直すのも、やはりNG。再加熱は1回で済むように工夫しよう。 大事なことをまとめると....「ごはんを炊いたら炊飯器に1時間以上放置しない」ということ!嘔吐や下痢で苦しむことがないよう、とくに今の季節は気をつけたい。
Harper's BAZAAR JP