UBS、クレディS買収後の技術統合に遅延あればリスクに=CEO
[チューリヒ 13日 ロイター] - スイス金融大手UBSのセルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)は13日、救済買収した同業クレディ・スイスとの技術・データ統合が遅延しないよう尽力しているとし、遅延すればコスト削減計画の効果が薄まるとの見解を示した。 エルモッティ氏は2023年、救済買収後にUBSのCEOに復帰。UBSは、ITシステムの統合とクレディ・スイスからの顧客移行という、統合の次の段階に影響する重要な課題を抱えている。 エルモッティ氏はロイターとのインタビューで「私たちにとって本当のリスクは、シナジー効果の実現を遅らせなければならなくなることだ」と語った。 「その意味で、もちろん私たちは計画を立て、私たちがやることに信頼性があることが必要だ。正しい方向に進んでいると私は確信しているが、現状に満足しているわけではない」と述べた。 エルモッティ氏は、クレディ・スイスの顧客のUBSプラットフォームへの移行は今年始まり、クレディ・スイスのアプリの30%を廃止するとの目標は、2024年に達成可能な「最大限(のもの)」だと説明した。 エルモッティ氏は、2行の統合によって130億ドルのコスト削減を見込み、大部分は従業員数の削減によるが、ITシステム統合による部分もあると言及した。