FRBの利下げはビットコインの強気要因か?──景気後退はいつも緩和の後に
利下げの後には景気後退が来る?
歴史的に見て、FRBが利下げに踏み切ったのは景気後退が目前に迫ってからだ。そのため、先見的な市場は利下げを悪材料の前触れとみなし、米ドルの安全性を求めるようになった。 投資会社のPiper Sandlerが追跡したデータによると、過去60年間、景気後退は一貫して緩和サイクルの開始の後に続いている。 「FRBは高金利を必要以上に引き上げ、維持することでオーバーシュートしがちで、不注意にも経済成長を抑制してしまう。利下げは通常、経済が目に見えて落ち込み、失業率が上昇したときに初めて実施される。その時点では景気後退は避けられないのが普通だ」と、Piper Sandlerは1月2日付の顧客向けメモで述べている。 「今回も同じパターンが繰り返される可能性が高く、FRBは必要以上にタカ派的なスタンスを維持するだろう」とPiper Sandlerは付け加えた。 一部の観測筋によれば、2022年7月までの16カ月間に借入コストが5.25%へと急上昇したFRBの急ピッチな利上げサイクルを受けて、市場は現在、アメリカ経済の景気後退回避能力を過大評価している。そのため、景気後退の可能性について市場が否定的な反応を示す可能性があるという。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:FRED, Piper Sandler|原文:Expected Fed Rate Cuts Support Bull Case in Bitcoin, But There is a Catch
CoinDesk Japan 編集部