日向坂46・正源司陽子&渡辺莉奈、四期生映画で女優への第一歩『ゼンブ・オブ・トーキョー』初演技の舞台裏
Q:反対に、正源司さんが演じた池園は、真っ直ぐでみんなを引っ張る、突き抜けた性格の主人公です。
正源司:そうなんです。それこそ、漫画の主人公というか。私自身は、常に人の顔色をうかがってしまう慎重派な一面があるので、想像していた以上に明るい役とのギャップに苦戦しました。ただ、それこそ普段から漫画を読んだり、アニメを見ることが大好きなので、(アニメの)声優さんだったらどんな演技をされるんだろうってイメージしたことが、演技に生かせた気がします。
Q:役づくりでいえば、渡辺さんは映画のために髪を切られました。
渡辺:撮影が始まる2週間くらい前に熊切監督からお話をいただきました。その時に、髪を切った智紗のイメージや感情を書いたイラストもいただいたんです。私も曖昧な思いで作品に関わりたくなかったですし、それだけの思いのこもったイラストを見ていたら、どうしてもこの作品を成功させたいという思いが強くなってきて、切ろうと決心しました。
Q:アイドルが髪型を変えることは、大きな決断だったと思います。
渡辺:そうですね。グループに入ってから、ずっとロングヘアで活動させていただいていたので、大丈夫なのかな……。という気持ちはありました。でも今は、おひさま(日向坂46のファンの総称)の皆さんからも“この短さがいいよ”って言ってもらえたりもして、切ってよかったなって思っています。
Q:役づくりも含め、四期生の皆さんが女優としての第一歩を踏み出す作品になりましたが、 今後も演技のお仕事に挑戦したいですか?
渡辺:以前、先輩が出演された舞台を鑑賞した時に、長い稽古期間を経て本番に挑む姿に感動したんです。アイドル活動や映像作品とはまた違う学びがあると思うので、もし機会をいただけるなら舞台にも挑戦したいと思っています。
正源司:この映画を経験してさらにお芝居への興味がわきましたし、これからも挑戦したいです。それと、やっぱり私はアニメが大好きで一時は声優を目指そうかと本気で考えていたこともあったんです。先輩方も挑戦されているので、いつかそういった機会があったらすごく嬉しいなと思っています。