病気で仕事を休んだ後、復職した話。42歳グルメブロガー、がんになる。毎日ビール.jp ユッキー(16)
先日、仕事が忙しすぎて、夕食時に食卓を囲めない日がありました。適度に忙しいのは良いけれど、超過気味な状態が続きました。この状態が継続しないよう調整力を高めねば…と思っている今日このごろです。ということで今回は、休職から職場復帰をした時のことを思い出してみました。今回も最後までお付き合いくださいませ。
胃がないのに胃が痛い
昨年12月に復職したわたしは勤務時間を少しずつ延ばし、この7月からフルタイム勤務となった。そして、その1カ月後には「胃が痛い」と感じるようになった。ご存じの方も多いと思うが、改めて書いておく。わたしには胃がない。 四肢切断した患者の多くが、手足が残っている感覚を覚えたり、痛みやしびれを感じる「幻肢痛」を経験するという。胃全摘したわたしが胃が痛いというのも、もしかすると似た経験なのかもしれない。よくわからないので、次回の外来時に主治医に報告するつもりだ。
20代からずっと胃が痛かった。社会に馴染(なじ)めないわたしはいろいろとストレスを抱えがちで、いつも似たような場所に胃潰瘍があったのだろう。しょっちゅう左側の横隔膜周辺にじわじわと鈍痛を感じていた。スキルス胃がんが見つかった時の胃カメラでも、同じ場所に胃潰瘍が確認されている。 復職し、時短勤務を経てフルタイムに戻り、しばらくたった頃。あのお馴染みの鈍痛が復活した。胃がないのになぜなのか。ついでに大腸もチクチクと過敏になった気がする。原因は特定できていたので対処し、現在は胃痛も大腸過敏もなく過ごせている。それにしても仕事のストレスで胃痛的な症状を感じるとは。人間の体は不思議なものだ。
すぐにフルタイム勤務とはならなかった
休職制度から復職したわたしに対し、勤務先の人事担当者はメンタルを病まないよう配慮してくれたと思う。 厚生労働省は、がん患者の雇用を後押しするガイドラインを通じて、企業に治療と仕事を両立する体制を求めている。主治医からも「どんどん働いて大丈夫」と言われていたし、自分の体力を考えても問題なくフルタイムで現場復帰できる自信があった。 にもかかわらず、人事や産業医から止められた。体の次に心を病まないようにという配慮からだ。病院で受ける血液検査・内視鏡検査・CT検査の結果を踏まえつつ、しばらく「まずは4時間」「次は5時間」と時短勤務で働いた。