元“ヤマンバ”ギャルの37歳女性が“未婚の母”を選んだ理由「シングルマザーだって楽しく生きていける」
第二子を出産、籍を入れず選択的シングルマザーに
離婚後、第二子となる長男を出産。当時交際していた相手とは籍を入れなかった。 「私は男性と暮らすことに向いてないんだとわかったんです。誰にも縛られず自由に好きなことをやっていたい。でも子どもは大好きなのでもうひとりいて欲しいという気持ちはあったんです。そしたら当時お付き合いしていた彼と意見がマッチングして!選択的シングルマザーとして第二子を出産しました」 こうした決断ができたのは娘のおかげでもあるという。娘は「結婚してほしいとは思わないけど、兄弟がほしい」とよく言っていたとか。「いつか弟か妹ができたら一緒に育てよう」と親子で約束をしたという。 現在、娘は13歳、息子は2歳。ひとりで子どもを二人も育てるのは大変ではないかと筆者が聞くと、きょんさんは「パートナーのような心強い娘がいるので大丈夫です!」と笑顔を見せた。
「シングルマザーだって楽しく生きていける」
現在、きょんさんは会社員を辞めてフリーランスとしてライブ配信を中心とした活動に専念している。自身の発信を通して、”シングルマザーは大変”という世間のイメージを覆していきたいと考えている。 「離婚に踏み込めないとか、シングルマザーになって不安とか、そういうDMがたくさんくるんです。私自身、一歩踏み出せたことで人生が大きく変わったので、悩んでいる女性たちに“シングルマザーになっても楽しく生きていけるんだ”ということを伝えていきたい……まあ、単純に目立つことが好きっていうのもあるんですけどね(笑)」 少し照れくさそうに話しながらも、きょんさんの言葉や表情からはひたむきさが滲む。悩める女性たちに元気を与えられる存在になりたい。そんな彼女の目線は常に前を向いている。 「どんな仕事をしてても安定ってないと思うんですよ。だから自分のやりたいことをしたい。こうして前向きでいられるのは子どもの存在が大きいですね。あとはやっぱりアンジェリークかな。あそこにいた経験があるから、挫けずにいられてるような気がします。これからもっと頑張りたい。私はもう若くないですけど、それでもまだまだ人生は楽しめる。そう思っています」 <取材・文/奈都樹、撮影/藤井厚年> ―[“ギャル”のその後]― 【奈都樹】 1994年生まれ。リアルサウンド編集部に所属後、現在はフリーライターに。『リアルサウンド』『日刊サイゾー』などで執筆。またnoteでは、クォーターライフクライシスの渦中にいる20代の声を集めたインタビューサイト『小さな生活の声』を運営している。
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