え? いたの!? 実はユベントスの下部組織出身だった選手(4)現イタリア最強のFW。「彼は本物」と評価されたのは?
イタリアの名門ユベントスでは多くの才能が育つ。それだけに競争は激しく、トップチームに生き残れるのはほんの一握りだ。しかし、トップチームで輝けずとも、その後のキャリアで華を咲かせる選手もいる。今回は、選手や監督として成功を収めてきた、“実は”ユベントス下部組織出身の主な人物を紹介する。
FW:チーロ・インモービレ(イタリア代表) 生年月日:1990年2月20日 ユベントス通算成績:5試合0得点0アシスト セリエAでの通算201ゴールは現役選手として最多だ。ナポリ人に多いチーロの名前の通り、ナポリ南の町、トッレ・アンヌンツィアータの生まれ。ソッレントでは、17歳以下のカテゴリーで1年間に30ゴールをマーク。この活躍が噂となり、もう一人の同郷の“チーロ”の名前を持つフェッラーラの仲介により、ユベントスの下部組織への移籍が実現した。 当時のユースを指揮し、またナポリ人でもあるマッシミリアーノ・マッダローニは、「最初の年、苦しんでいたね。しかし、私は彼がクオリティーを備えているとわかったよ」と語る。さらに、「謙虚で、決して満足することはなかった。こうして、彼は本物の点取り屋になったんだ」と将来のインモービレの活躍を見抜いていたことを明かしている。 ユベントスでは、08/09シーズンから2年に渡り、トップチームで出場機会を得たが、ブレイクするには至らず。シエナとグロッセートを経て、レンタル移籍したセリエBのペスカーラでついに爆発。名伯楽ズデネク・ゼーマンの指導のもと、マルコ・ヴェラッティ、ロレンツォ・インシーニェとともに、リーグ優勝に導き、自身も28得点をマークして得点王に輝いている。ここから、イタリアを代表する点取り屋への進化が始まった。
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