このままだと飼い殺し…。現所属クラブに居場所がない選手(8)すでに構想外は確定…。世界屈指のスピードスター、クラブはうんざり?
欧州主要リーグが開幕し、移籍市場の動きもより活発化している。しかし、その中には現所属クラブでの立場が厳しいと思われるにもかかわらず、新天地に赴くことができていない選手もいる。今回は、このままだと所属クラブにおいて“飼い殺し”状態となってしまいそうな選手をピックアップして紹介する。(成績は『transfermarkt』参照)
FW:フェデリコ・キエーザ(イタリア代表) 生年月日:1997年10月25日 所属クラブ:ユベントス 23/24シーズン成績:33試合9ゴール3アシスト 昨季もユベントスの得点源として活躍したフェデリコ・キエーザだが、今夏は移籍の噂が絶えない。 フィオレンティーナの下部組織から16/17シーズンにトップチームへ昇格したキエーザは、昇格直後からその才能をいかんなく発揮。一気にフィオレンティーナのエースに上り詰め、19/20シーズンにはリーグ戦34試合10ゴール9アシストの成績を残した。翌シーズンに2年間の期限付き移籍で加入したユベントスでは、2年目に左膝前十字靭帯断裂の大けがを負ったものの、主に左右のウイングで出場機会を得て、完全移籍後の昨季はリーグ戦9ゴールをマークした。 その一方で、ユベントスのフロントはキエーザの扱いに困っているようだ。キエーザの現行の契約は来夏までとなっており、キエーザをフリーで退団させないために今夏売却する方針を固めている。イタリアメディア『スカイスポーツ・イタリア』は、ユベントスの新監督に就任したチアゴ・モッタがキエーザを今季のプロジェクトに含めていないことを明言したと報道している。 その中でネックとなっているのが、前述の大けがである。けがの影響で同選手の市場価値は下落しており、高額でフィオレンティーナからキエーザを獲得した中で、少しでも多く移籍金を回収したいユベントス側と他クラブとの間で大きな隔たりがあるようだ。また、ユベントスで受け取る年俸が高額のため、これも他クラブにとっては大きな障壁になっている模様。果たして、イタリア屈指のサイドアタッカーはどのような24/25シーズンを送るのだろうか。
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