「恥ずかしくて泣きそうだった」ペグラが劣勢を覆してグランドスラム初優勝に王手 [USオープン/テニス]
「恥ずかしくて泣きそうだった」ペグラが劣勢を覆してグランドスラム初優勝に王手 [USオープン/テニス]
シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月26日~9月8日/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、第6シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)が1セットダウンを克服してカロリーナ・ムチョバ(チェコ)を1-6 6-4 6-2で倒してグランドスラム初優勝に王手をかけた。 ~結果を随時更新中!~USオープン2024|トーナメント表 ムチョバは3つのブレークポイントをセーブした第3ゲームから7ゲームを連取して第2セットも2-0とリードしたが、ややレベルが落ちたところに付け込んだペグラが形勢を覆して2時間12分で逆転勝利をおさめた。 「流れというものは本当に小さな瞬間に変わるものね。私はフラットな状態で試合に入ったけど、彼女(ムチョバ)は信じられないようなプレーをしていた」とペグラは試合後のオンコートインタビューで語った。 「私が初心者のように見えるくらいだった。恥ずかしくて泣きそうだったわ。彼女は私を打ちのめしていた」 第2セット0-2からペグラがブレークポイントを凌いでキープしたとき、試合の流れが変わり始めた。今まで決まっていたムチョバのショットにミスが出始め、続く第4ゲームでブレークバックに成功すると観客のボルテージが高まるとともにペグラが息を吹き返した。 「私は何とか突破口を見つけ、元気が出て足が動くようになった。第2セット終盤から第3セットに入るころには自分がやりたいプレーができるようになった」と逆転劇をペグラは振り返った。 「少し時間がかかったけど、正直に言ってどうやって形勢を覆したのか自分でもよくわからない」 パリ五輪で2回戦敗退に終わったあとUSオープンシリーズ2大会でプレーしたペグラは、トロントで2連覇を達成するなど9勝1敗の好成績をおさめて今大会に乗り込んできた。過去6度のチャンスで全敗していたグランドスラム準々決勝で初勝利を挙げた30歳のペグラは、そこで立ち止まることなく決勝の舞台に辿り着いた。 昨年のココ・ガウフ(アメリカ)に続く地元優勝の期待がかかるペグラは最終ラウンドで、第13シードのエマ・ナバーロ(アメリカ)を6-3 7-6(2)で破って勝ち上がった第2シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)と対戦する。
テニスマガジン編集部