実は不潔?トイレットペーパーの『三角折り』 親切やマナーのつもりが「やらなくていい」と専門家は口をそろえた
清潔な手で折っています
清掃大手ダスキン(大阪府吹田市)は、事業所や一般家庭のトイレ清掃で、見た目をきれいに仕上げるために三角折りを実施している。しかし、客が要望すれば三角に折らない対応もしている。実施する場合は、「清掃時は手袋を着用し、三角折りをする際は手袋を外した清潔な手で行っている」(広告・広報室)という。
清掃が済んだ証と勘違い
一般社団法人日本トイレ協会運営委員の白倉正子さん(51)=横浜市=は、清掃が済んだ証として三角折りを行うことがあるため、一般の利用者は「わざわざ三角折りをしなくてもよい」という。三角折りを見た人が、清掃が済んだばかりのトイレだと勘違いしてしまう可能性があるためだ。
「親切心」だったのに…
三角折りをやっている長野市の女性会社員(31)は、「次の人が使いやすいようにとの親切心」と理由を説明した。「ドアノブやふたなどもみんなが触れている」ため、三角折りを「汚いと思ったことはない」。しかし、不快な思いをする人がいるのならば「三角折りはやらないようにしたい」と話した。