先発したドジャース・フラーティ（AP）

◇１８日（日本時間１９日）　ＭＬＢ　ナ・リーグ優勝決定シリーズ第５戦　メッツ１２―６ドジャース（ニューヨーク） ◆大谷翔平の妻・真美子さん、デコピンを抱きながらガッツポーズ【写真】 　ドジャースのロバーツ監督は１８日、３回８失点の大乱調だった先発フラーティが「体調が悪かった」ことを明かした。明らかに１回から球速が出ず、本調子とは程遠い内容だった右腕を３回までなぜ引っ張ったのか。 　投手交代のタイミングが早くてよくファンから指摘されてきたロバーツ監督だが、この日は逆に動かなかった。救援投手を先発にする「ブルペンゲーム」となる２０日（日本時間２１日）の第６戦（ロサンゼルス）を控え、早々と救援陣を多く使いたくなかったからだ。フラーティは立ち直ることなく、痛打を浴びまくった。 　だがその後、ドジャース打線はパヘスの２打席連続アーチなどで食い下がって一時４点差まで詰め寄った。打線の爆発力、相手救援陣の層の薄さを考えれば、フラーティにもう少し早く見切りをつけていれば、勝つチャンスもあったかもしれないが、指揮官は「パヘスが２本打つと予測できればいいけど」。この試合、絶対に勝つという姿勢より、第６戦の投手の頭数を優先した。 　ドジャース先発陣の枚数が足りないことが響いての大敗で３勝２敗となった。ただ、第６戦からは圧倒的強さを誇るホームでの試合で、依然として有利な立場には変わりない。一方で、メッツは第２戦で好投したマネイアを先発に立てる。この１敗がどのような意味を持つかは、２０日に分かる。（写真はAP）