マカオ、2024年7月の平均ホテル客室稼働率は88.4%…前年同月から1.0ポイント下落
マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした大規模イベントが数多く開催されるアジア有数の国際観光都市として知られる。 今年7月のインバウンド旅客数は前年同月から9.5%増の302万1189人。今年1~7月累計では前年同時期から37.0%増の1974万1172人(延べ、以下同)で、コロナ前2019年同時期の82.9%まで回復した。 マカオ政府統計・センサス局は8月29日、今年7月及び1~7月のホテル宿泊客関連統計を公表。今年7月の平均ホテル客室稼働率は88.4%で、前年同月から1.0ポイント(pt)下落、前月からは5.7pt上昇。 ホテル等級別では、5つ星が前年同月から0.4pt下落の91.9%、4つ星が6.1pt下落の80.5%、3つ星が5.6pt上昇の86.6%、2つ星ホテルが0.7pt下落の92.3%、エコノミー宿泊施設が5.7pt下落の77.1%。なお、5つ星ホテルの供給客室数が1.6%減、4つ星ホテルが6.5%増、3つ星ホテルが横ばい、2つ星ホテルが1.6%増、エコノミー宿泊施設が0.9%増だった点も考慮する必要がある。 今年7月末現在、マカオで営業中のホテル数は前年同時期から12軒増の144軒、供給客室数は1.8%増の4.48万室あり、このうち5つ星ホテルが3軒増の38軒で、供給客室数は全体の58.0%を占める2.60万室。 今年7月のマカオのホテル宿泊客数は前年同月から5.9%減の122.7万人で、2019年同月の98.0%水準、ホテル宿泊客の平均滞在時間は前年同月から横ばい、2019年同月から0.2日延びて1.6日。宿泊客のうち中国本土・香港・台湾を除く国際旅客は前年同月から24.7%増の7.6万人となり、このうち韓国からの旅客が43.6%増の2.4万人、日本からは36.8%増の5900人。 今年1~7月の平均ホテル客室稼働率は前年同時期から4.9pt上昇の84.6%。ホテル宿泊客数は15.8%増の850.5万人。ホテル宿泊客の平均滞在時間は横ばいの1.7日。