石破首相「大連立」発言を釈明「1回も言ったことはない」元旦ラジオ番組では「選択肢」
石破茂首相は6日の年頭記者会見で、元日放送のラジオ番組で「選択肢としてある」と言及した野党との「大連立」について「今の時点で考えているわけではない」と述べ、現時点では否定的な考えを示した。 昨年の衆院選で少数与党になったことを受け、首相は1日に放送された文化放送の番組内で、野党との大連立について「選択肢としてあるだろう」と言及。その上で「何のためか、がないと、1歩間違えれば大政翼賛会になる。そこは気を付けなければいけない」と、述べていた。 この発言について、この日改めて問われた首相は「今の時点で(野党との)連立というものを考えているわけではございません。大連立を考えているわけでもございません」と主張。「昨年末、私はそのようなことを(すると)1回も言ったことはない。そういう可能性はありますよね、ということを申し上げたのであり、それは何のために、ということが明らかにならなければ意味のないことだと思っている」と訴えた。 首相はまた、昨年12月28日の日本テレビ系「ウェークアップ」出演時、7月に予定される参院選に合わせた衆院選とのダブル選挙に踏み切る可能性について「これはありますよね。同時にやってはいけない、という決まりはない」と述べていたが、この発言についても、釈明。もし衆院で内閣不信任案が可決された場合を念頭に「解散しない限り、総辞職しないといけない。衆院の意思と内閣の意思が違った時に、主権者の判断をいただく。これは憲政の常道で、それを申し述べたに過ぎません」と述べるにとどめた。