日本ハム3―2ソフトバンク（17日）――日本ハムが逆転勝ち。六回に万波の適時二塁打と水野の適時打で試合をひっくり返した。山崎は6回1失点で2桁勝利に到達。ソフトバンクは連勝が7で止まった。 【写真】1回1死3塁、栗原が先制適時打を放つ

栗原陵矢（球団提供）

　大事なシーズン終盤にきっちりと中軸で仕事をしてくれる左打者は、チームにとって頼りになるだろう。ソフトバンクの栗原が先制打を放ち、勝負強さを発揮した。

　一回にさっそく好機は訪れた。一死三塁で打席に。日本ハム先発の山崎から内角の際どいコースをシュートで2球攻められた後、甘く入った速球を逃さなかった。「必死に打ちにいった」と強く引っ張り、打球は一、二塁間を鋭く抜いて三塁の今宮を生還させた。

　15日のオリックス戦では延長十二回に決勝打を放ち、緊迫した場面でも力を発揮している。リーグ優勝が間近となり、「やっぱりすごい緊張感はありますし、一打席一打席いろんな感情がある」としながらも、「その中でしっかりと結果を出すことが一番」と打席での集中力は高い。

パ・リーグ勝敗表（17日）

　16日の試合で右足首付近を痛めた近藤が出場選手登録を抹消された。高い出塁率を誇る打者の離脱は、打線に少なからず影響が出そうな状況だ。9月の打率が前日の試合までで3割2分7厘と高く、長打率が6割を超える栗原の働きには、いっそう大きな期待がかかりそうだ。（渡辺直樹）