上田西が松本県ヶ丘に3発快勝で準決勝進出!FW松本翔琉が1G2Aで全得点を演出
5月28日、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)長野予選の準々決勝が開催。あがた運動公園で行われた第2試合では上田西が松本県ヶ丘を3-0で下し、準決勝に進出した。 【フォトギャラリー】上田西 vs 松本県ヶ丘 県リーグ1部に所属する両チームは4月27日に行われた第4節で対戦(4-1で上田西が勝利)。リベンジに燃える県ヶ丘を上田西が返り討ちにする格好となった。 序盤から球際の攻防で優位に立った上田西が県ヶ丘を押し込む。すると20分、右サイドでスローインの流れからFW7松本翔琉が左足で鋭いクロスを供給すると、ニアポストに飛び込んだMF6松本悠真が打点の高いヘディングで合わせる。するとこのシュートがGKの頭上を越えゴール左に吸い込まれた。 先制点を演出した松本翔はここからキレのあるプレーを連発。35分には右サイドを突破し倒されFKを獲得。37分にはカットインシュートを放ち、そのこぼれを拾ったDF24石川柊冴がさらにシュート。追加点とはならなかったが、松本翔が度々チャンスを創出した上田西が1点リードのまま前半を終えた。 後半に入っても松本翔の勢いは止まらない。前線からサイドに中盤と、ポジショニングを次々と変えながら攻守に躍動すると、その動きにMF10鈴木悠杏やFW8徳間陽向、FW11高橋亮雅が呼応し、攻撃がさらに活性化する。 すると52分、松本翔がPA外でこぼれを拾ったところから、相手守備陣が構える狭い中をドリブルで切り込むと、一瞬コースが空いたところを逃さず、左足で鮮やかにコントロールショットを打ち込んだ。 さらに59分には、松本翔が右からシュート性のボールをゴール前に送ると、ゴール前に攻め残っていたDF4東風谷崇太が軌道を変えゴールに流し込む。1G2Aと3ゴールを演出した松本翔は74分にお役御免でピッチをあとにした。 なんとか反撃に出たい県ヶ丘もSBのDF4入江真太郎がオーバーラップからチャンスを作ったが、上田西守備陣は最後まで集中を切らさず。上田西が3-0のまま試合を締めくくった。 試合後、白尾秀人監督と共にベンチで見守った苫田玲央コーチは「チーム全員で80分戦い抜けた。選手、スタッフ、マネージャー、チームひとつになって最後まで粘り強く、ゼロにこだわりながら複数得点できた」と試合を総括。 さらに「前回のリーグ戦では失点をしてしまったので、今日はゼロで行こうと統一して、複数得点を取りに行こうと試合に入りました。うちのストロングでもあるセットプレーから点が生まれたり、ハードワークして粘り強く泥臭くという西高らしさを出せたと思います。スタッフにも選手にも自信になる3-0というスコアでした。選手に非常に感謝しています」と続けた。 試合を通し、守備面では強度も集中力も高く保ち、攻撃面ではアグレッシブで流動的なスタイルで相手に的を絞らせなかった上田西。支部予選後のリーグ戦ではAC長野パルセイロU-18に大敗を喫したが、県大会で3試合を勝ち抜き、チーム状態も上向きだ。 「昨年度は準決勝で敗れて悔しい思いをしているので、なんとか次を勝って決勝戦で新しい景色をみんなで見れるように、準備できる日数も少ないですが、良い準備をしてしっかり備えたいと思います」(苫田コーチ) 次戦の相手は難敵・松本国際。2012年大会以来3度目の優勝を狙うチームの真価が問われる一戦となりそうだ。 (文・写真=会田健司)