賀来賢人、親に反対された芸能界入り 挑戦続けて意識する海外…『SHOGUN 将軍』から受けた刺激
世界配信ドラマ『龍が如く ~Beyond the Game~』に出演
俳優の賀来賢人が、25日よりPrime Videoで世界独占配信されたAmazon Originalドラマ『龍が如く ~Beyond the Game~』(全6話)に出演している。2022年9月に大手事務所との契約を終了し、独立。その後も数々のドラマ、映画、CMなどに出演しながらも、自ら制作会社を設立するなど精力的な活動を続けている。そんな行動力の原点と転機について迫った。(取材・文=猪俣創平) 【写真】「腹筋バキバキすぎる…」 賀来賢人が披露したムキムキボディー 本作は、株式会社セガの大ヒットゲーム「龍が如く」シリーズを基にしたオリジナル脚本で制作。ドラマシリーズ『全裸監督』などを手掛けた武正晴氏が監督を務め、主演の竹内涼真演じる“伝説の極道”桐生一馬の生きざまをド迫力かつエモーショナルに描くクライム・サスペンスアクションだ。 賀来が演じる錦山(錦)は、桐生と養護施設「ひまわり」で一緒に育った後にライバルとなる兄弟分であり、ゲームでも人気を誇る重要キャラクター。1995年と2005年の2つの時間軸を交差させながら描かれる本作では、10代の少年時代と若くして極道を究めた青年時代を演じ分けた。 「最初に物語の年表みたいなものを監督からいただいて、そこですり合わせた感じですね。だから、転換点までにどう“ひと山”作っていくかを逆算して演じました。順撮りだったので、2005年をどういうスタートで行くかは監督と一緒に、観客に想像してもらえるにはどうしたらいいかを話し合いました」 本作は配信作だが、賀来が自ら主演・原案・プロデュースを務めたドラマシリーズ『忍びの家 House of Ninjas』も今年2月から世界配信されている。テレビドラマなどと比べると、「規模とバジェット(予算)、尺制限とか全然違います」と説明し、「僕が一番魅力的だと思うのは、日本で作ったものを世界中にバッて同時に見て頂けるシステムがやっぱり素晴らしいですし、本当に画期的です」と言及する。 その反響の大きさは身をもって体感し、「びっくりしたのが、この前アメリカに行って、その後も海外をいろいろと回ったんですけど、海外の方にも面白いぐらい気づかれるようになったんですよ」と驚きを語る。 その上で、「やっぱり世界配信ってすごいな……と思うと同時にですよ、真田さんが『SHOGUN 将軍』で、とんでもない偉業を成し遂げたじゃないですか」と、日本人先輩俳優の偉大な功績に敬意を表した。 インタビュー時はエミー賞の受賞式よりも前。真田広之が主演・プロデュースしたドラマシリーズ『SHOGUN 将軍』はその後、同賞で史上最多18部門を制覇する歴史的な快挙を果たすわけだが、異国で生まれた時代劇ドラマの存在は賀来にも大きな刺激になっていた。 「ああいう日本人が携わった素晴らしい作品を見ると、僕たちも『もっとやれる』と思うし、先輩があんなに体を張ってレールを敷いてくれたからには、もっと挑戦しなきゃいけないなって思いますよね。だから、僕もどんどん海外に意識を向けているし、そっちの方向にかじを切るにはどうしたらいいのかなって今も考えています」 今年7月には、米国で開催された「サンディエゴ・コミコン」に竹内と共に登壇し、、自ら流ちょうな英語で『龍が如く ~Beyond the Game~』への出演を解禁した。英語は『忍びの家』のデイブ・ボイル監督とコミュニケーションを取るために勉強を始めたといい、「そこからずっとやっていて、10年やればものになるだろうぐらいの考えですけどね。でも、それがいつか役に立つんだろうなと思っています」と今後の可能性にも目を向ける。