【ボクシング】京口紘人が引退示唆「現役でもう1度はない」2敗目喫しホテルでユーチューブ更新
プロボクシング元世界2階級制覇王者で現WBA世界フライ級2位の京口紘人(30=ワタナベ)が現役引退を示唆した。 【写真】しんみりした表情で引退に触れた京口紘人 11日、韓国・仁川で開催されたTreasureBoxing6大会に参戦。メインイベントでIBF世界同級10位ビンス・パラス(25=フィリピン)との同級10回戦に臨み、0-3の判定負けした。22年11月に寺地拳四朗(BMB)とのライトフライ級2団体王座統一戦に敗れて以来のプロ2敗目となった。 試合後、自身の公式ユーチューブチャンネルを更新。宿泊ホテルに戻ったところで撮影した動画をアップし「(試合後)控室に戻って現役続行(の気持ち)はまったくない。(スポンサーらの)あいさつもあるし、引退届けを出すとか簡単には言えないが、現役でもう1度(の気持ち)はないです」と口にした。 序盤からワンツー、左ボディーなどを的確にヒットさせ、プレッシャーをかけて手数多く攻めてきたパラスに対処。終盤も見せ場をつくって攻めたものの、判定ではポイントで競り負けていた。京口は「支配しながら上回れたのかなと。取られたとしても2、3ラウンドぐらい。人が採点する競技で結果が出て仕方がない。悔しいという感情はなくて納得できない。これがボクシングなのかと腹立たしい」と複雑な心境を吐露した。 京口は18年5月に当時IBF世界ミニマム級王者としてパラスを迎え撃ち、大差判定で撃破。今回は6年ぶりの再戦だった。世界3階級制覇&年内の世界挑戦を目指してオファーを受けたリマッチによる世界ランカー対決で敗れた。最後に京口は「少しゆっくりして…ただ今はよく分からん感情なので」と時間をかけて気持ちを整理するとしていた。