北九州市の中学生殺傷、武内和久市長「子どもや保護者の不安を払拭したい」…市職員動員の見守り強化などで
北九州市小倉南区のファストフード店で市立中3年の男女2人が殺傷され、容疑者が逃走している事件。18日に記者会見を開き、市職員を動員した通学路での見守り強化などの緊急対策を発表した武内和久市長は、「子どもや保護者の不安を払拭したい。地域とつながり、日常を取り戻していく」と強調した。会見の主なやり取りは次の通り。 【写真】緊急対策について記者会見する武内市長
――事件の一報を受けた時の心境は。 「ショックで愕然とした。少しでも被害が小さければという思いだった」
――子どもの見守り強化について。 「市内のさまざまなエリアに住んでいる市職員が、地元や近隣の校区のパトロールに出て行く。自治会とも見守り活動の課題などについて検討を進めたい」
――事件を受けて多くの児童・生徒が学校を休んでいる。 「中学生が殺傷され、犯人が逃走中という状況で、致し方ない面もあると思う。お子さんたちや保護者の不安を解消していくための努力を、警察と連携しながらやっていくことが大事だ」
――冬休み期間中の子どもたちの安全をどう確保するか。 「ご家庭の事情やお子さんの状況を踏まえながら、安全に留意していただきたい。地域や関係機関とも力を合わせ、市民を挙げて安全を守っていく必要がある」
――保護者から子どもの位置を把握するため、学校でもスマホを持たせたいという声が出ている。 「不安を感じられる場合は、学校に申請をいただいた上で認めるという方向で運用していきたい」