斎藤元彦知事「就任2日目」再任の余波はまだまだ続く 百条委員会にも誹謗中傷が相次ぐ 知事はSNS上の誹謗中傷の対策を検討
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再び公用車の「アルファード」で兵庫県庁に通う日々が始まった斎藤元彦知事(47)。 (兵庫県・斎藤元彦知事)「新しく知事に就任しましたんでまずは挨拶まわり」 その言葉通り、斎藤知事はさっそくかつて自身に全会一致で「不信任」を突き付けた県議会の各会派の幹部らに、就任の挨拶回りを行いました。 (兵庫県・斎藤元彦知事)「握手もさせていただきましたし、私としては選挙が終われば対立候補を応援していたとしても県政を前に進めていくことが大切」 一方、斎藤知事によるパワハラ疑惑などを調査する百条委員会は、11月25日の証人尋問に斎藤知事の出頭を要請していますが、斎藤知事は全国知事会に出席するため参加できない可能性を示唆しています。 (兵庫県・斎藤元彦知事)「もちろん百条委員会への対応をしっかりやっていくつもりですけど、全国知事会に出たいと考えています」 その百条委員会をめぐっては… (百条委員会・奥谷謙一委員長)「行動監視をされているようでかなり恐怖を感じました」 選挙期間にSNS上で委員に対する誹謗中傷の投稿が相次ぎ委員らの「委縮」が懸念される事態になっているのです。 SNS上で「斎藤知事失脚の黒幕」などと揶揄された、立憲民主党系会派の竹内英明県議は19日付で議員を辞職。竹内県議は「家族を守るために身を引く」などと話しているということです。 一方、選挙をめぐってはこんな動きもありました。投票直前の11月14日に県内22の現役市長が稲村和美さんへの支持を表明。そのうちの一人、川西市の越田市長に話を聞くとー (川西市・越田謙治郎市長)「私は早い段階から稲村さんを応援するということで表明をしていました。(Q選挙の結果はどう受け止めている?)自分が応援した方以外が当選したとしてもそれは民意の判断と重く受け止める。県民が選んだリーダーということで良い改革は応援していく」 そんな中、「斎藤知事を合法的にサポートする」などと謳い、兵庫県知事選に出馬した立花孝志さんはー (NHK党・立花孝志党首)「僕、南あわじ市の市長選に出る。22人の市長に対しては対抗馬を出さざるを得ない」 19日会見を開き、来年1月の南あわじ市長選に立候補する意向を表明したのです。 南あわじ市の守本憲弘市長は知事選で稲村さんへの支援を表明した1人です。 (南あわじ市・守本市長)「市の未来の在り方を問う選挙だと思う。立花氏がどんな話をするかわからないですけど、私は私の選挙をする」 南あわじ市民はー 「守本さんがやってきたことは私たちにとって画期的なことをやってくれていまにつながっている。やっぱり守本さんがいい」 「今度立候補予定の立花氏は変わったような人やけどな新風が吹くのもいいかなと」 「南あわじ市の発展に力をいれてくれる方に立候補してほしいですね」 知事選のあとも各地で「余波」が続きそうな兵庫県。斎藤知事はSNS上の誹謗中傷の拡散を防止するための条例制定を検討する考えを示しています。
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