阪神ドラ3・山田 日米通算163勝の和田からマルチ安打 教育リーグ5戦打率・636大暴れ
「教育リーグ、ソフトバンク5-4阪神」(12日、タマホームスタジアム筑後) 止まる気配を感じさせない。阪神ドラフト3位の山田脩也内野手(18)=仙台育英=がバットを振れば、白球がヒットコースへと飛んでいく。「ボールもしっかり見えていたんで、安打が出たことは良かった」。ベテラン左腕の和田からマルチ安打。逸材の雰囲気が日を追うごとに漂っている。 【写真】期待度ドンドンあがってまっせ! 和田から2本目の安打を放つ山田 プロ22年目の43歳に新人の18歳が挑んだ。初回1死、139キロ直球に空振りとファウルで簡単に2ストライク。「球の質の良さをすごい感じました」。あっさりと凡退かと思われたが、3球目の内角スライダーに食らいつく。厳しいコースにもかかわらず、左前へはじき返した。 変化球への対応を課題の一つに挙げていたが、初見で見事に攻略。「いい感じに曲がりにも対応できた」。塁上でニコッと笑った。さらに、三回1死では1ボールから内角直球を左前へ。「初球から打ちにいけたことが結果につながっている」。ルーキーらしい積極性で教育リーグは出場5試合で全て安打を記録。11打数7安打で打率・636と暴れまくっている。 好調の要因は準備にある。相手投手の投球練習を観察し、試合前には入念に素振りをした。「振り遅れないこと。自分の準備をしっかりやっていくことですね」。守備に定評があったが、打撃でも抜群に目立っている。「少しずつ積み重ねていきたい」。日米通算163勝左腕からの2安打は間違いなく、今後の糧となる。