【特集 比べるワゴン─ジャーマンプレミアム編 ②】スタンダードも上質。カジュアルに付き合いたい「充実ワゴン」の世界
試乗モデル概説:フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント TDI Rライン
2021年に日本に上陸した現行ゴルフヴァリアントは、ハッチバックモデルとともに2024年7月に一部改良を発表、同年9月から予約受注を開始しています。 【写真はこちら】博識なユーザーには迷わず選ばれる根強い人気にも納得!(全15枚) 改良のポイントのひとつがインフォテイメントシステムです。最新の「MIB4」へと進化し、12.9インチ大型タッチディスプレイの採用によって視認性を向上、演算処理性能も引き上げられ地図スクロールなどのレスポンスが大幅に改善されています。 荷室は通常時でも611Lのゆとりを確保するが、リアシートを倒せば最大1642Lまで拡大されます。トノカバーやバックネットは床下に収納可能。ただし収納するには仕切りを一度外す必要があります。 ヴァリアントはハッチバックからホイールベースを50mm伸長したことでリアシートのレッグルームが広がっています。その居住性はクラスを超える余裕があります。 【フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント TDI Rライン主要諸元】 ●全長×全幅×全高:4640×1790×1485mm●ホイールベース:2670mm●車両重量:1500kg●エンジン:直4DOHCディーゼルターボ●総排気量:1968cc●最高出力:110kW(150ps)/3000-4200rpm●最大トルク:360Nm/1600-2750rpm●トランスミッション:7速DCT(DSG)●駆動方式:FF●燃料・タンク容量:軽油・51L●WLTCモード燃費:19.0km/L●タイヤサイズ:225/45R17●車両価格(税込):476万8000円
試乗モデル概説:BMW 320d xDrive ツーリング Mスポーツ
ドイツ発のワゴンたちがこれほど世界的に定着した所以のひとつに、この2台の存在は決して小さくないだろう。ブランドの“らしさ”を追求し続けてきたからこそ、見い出せる魅力がそこには必ずある。今回はそんな思いで、2台を連れ出してみることにした。(MotorMagazine2024年10月号より再構成/文:河村康彦/写真:永元秀和) 2022年に大幅改良が施された現行3シリーズ。エクステリア・デザインは、最新のBMWデザイン言語により、印象的なアップデートが行なわれたほか、高性能3眼カメラ&レーダーなどがサポートする最先端運転支援システム、最新世代の安全機能を標準で装備しています。 高速道路での渋滞時においては、運転支援システム「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」を採用。一定の条件下において、ステアリングから手を離しての走行を可能とすることで、ドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与することができます。 BMWのステーションワゴンでおなじみ(だった)開閉可能なリアガラスハッチは3シリーズの特徴。FRベースのため荷室内の張り出しは大きいものの、通常時500L、最大1510Lのトランク容量を確保しています。 欧州市場向けには2024年5月に、さらなるアップデート版が発売されています。日本市場向けにも、ほどなくリリースが開始される予定です。 【BMW 320d xドライブ ツーリング Mスポーツ 主要諸元】 ●全長×全幅×全高:4720×1825×1455mm●ホイールベース:2850mm●車両重量:1740kg●エンジン:直4 DOHCディーゼル ツインターボ●総排気量:1995cc●最高出力:140kW(190ps)/4000rpm●最大トルク:400Nm/1750-2500rpm●トランスミッション:8速AT●駆動方式:フロント縦置き4WD●WLTCモード燃費:15.5km/L●車両価格(税込):764万円