【阪神】「指導なんかせえへん。指導料もろてへんもん(笑い)。“口代”はもろてるけど(笑い)」オーナー付顧問就任の岡田彰布前監督、2月キャンプ「行くよ」
阪神は6日、岡田彰布前監督(66)が11月1日付で「オーナー付顧問」に就任したと発表した。体調不良からの回復状況を見て、この日の公表に至った。3年契約。大阪・野田の阪神電鉄本社で正式契約し、報道陣の取材に応じた顧問は「(技術)指導なんかせえへん。指導料もろてへんもん(笑い)。“口代”はもろてるけど(笑い)」と“岡田節”全開の約20分間にも及ぶ独演会で決意を明かした。 指揮を執った今季まで阪神の監督として歴代最多の552勝。新たな任務は虎将として得た豊富な知識や経験を生かした助言、また厳しい目でチームを見ながらしった激励する“お目付け役”だ。早速、まな弟子の藤川新監督に「練習の中で一喜一憂する必要ない。今日は良かった、明日どうやろ、明日あかんのちゃうかな…そんなんしとったら1年もたん。長い目で見た方がええ」と金言を送った。 藤川阪神の状況を新聞報道などで随時チェックしているという前監督は、今月3日に行われた紅白戦に関して「全然意味ない」と持論も展開。新指揮官はファンサービスの一環として設けたものの、選手評価に焦点を当てれば「ここで結果出たからって2月なったら忘れてるやん」という思考だ。そんな秋季キャンプを視察予定で「話す機会はあると思う」と本格始動。オカダの考えを注入する。 CS第1S前に「死にかけた」と体調を崩し、敗退後に検査も兼ねて約1週間入院。大好きだったたばこも当時から「1か月やめてる」と明かし、今では「全然ほし(く)ない」と禁煙効果もあり、体調も回復した。「(2月の沖縄キャンプ)行くよ。(開幕後の)ビジターも行くよ」。編成業務に直接関わることはないが、スカウト部門への助言も期待されるオリジナル職。変わらぬ猛虎愛でチームを支える。(中野 雄太) ◆阪神監督の過去の主なフロント入り ☆中村勝広 1990年から監督を務め、95年に途中休養を経て退任。その後、2012年9月に取締役GMとして復帰。米球団に在籍していた福留、西岡の獲得や掛布雅之氏の現場復帰に尽力した。 ☆星野仙一 02年から監督を務め、リーグ優勝した03年限りで退任。オーナー付シニアディレクターに就任し、外国人獲得などの編成業務も協力。 ☆和田豊 12年から15年まで監督を務め、退任後にオーナー付シニアアドバイザーに就任。その後、球団本部付テクニカルアドバイザーとなり、アマ球界のスカウトやトラックマンのデータ分析などで手腕発揮。
報知新聞社