FIFA元暫定会長のイッサ・ハヤトウ氏が77歳で逝去…アフリカサッカー界に貢献
国際サッカー連盟(FIFA)の元暫定会長であるイッサ・ハヤトウ氏(享年77)が78歳の誕生日の前日となる8日に逝去した。 2016年まで15年に渡って国際オリンピック委員会(IOC)の委員を務め、名誉会員だった元カメルーンの陸上競技者はオリンピック開催中のパリで逝去した。 今回の訃報に際して、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は自身のインスタグラムを通じて「元CAF会長、元FIFA会長、FIFA暫定副会長、FIFA評議会メンバーのイッサ・ハヤトウ氏の死去を知り悲しんでいます。熱烈なスポーツファンだった同氏は、スポーツ行政に人生を捧げました。FIFAを代表して、同氏の家族、友人、元同僚、同氏を知るすべての人々に哀悼の意を表します。安らかにお眠りください」と哀悼の意を評している。 カメルーンの名門家系で生まれたハヤトウ氏は、現役時代に陸上の400m走、800m走で国内記録を保持し、バスケットボール選手としても活躍。アスリートとしてのキャリアを終えた後はサッカー界に絡み、カメルーン国内で影響力を発揮した。 1988年にアフリカサッカー連盟(CAF)の会長に初選出されると、2002年にはFIFAの副会長に選出。その後、ゼップ・ブラッター会長の対抗馬として会長選に挑んだものの敗北した。 それでも、2015年の“FIFAゲート”と呼ばれる汚職事件でブラッター会長が職を追われた際には4カ月間に渡って暫定会長を務め、FIFAを汚職防止改革と選挙に向けて導き、インファンティーノ氏を会長に据えた。 長年に渡るサッカー界への貢献の一方、2021年にはCAFの商業権取引における「忠実義務」違反の疑いで1年間サッカーから追放。また、1995年にFIFAにワールドカップの放映権を販売したスイスのマーケティング会社『ISL』から現金を受け取ったとして、2011年にIOC倫理委員会からけん責を受けていた。
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