ロレックス「GMTマスター Ⅱ」、ブランパン「フィフティ ファゾムス」…進化する最高級時計4選
正確に時刻を示すという実用性だけでなく、その時代に合わせた審美性や感性的な魅力を表現しながら進化する高級時計。軽やかにアップデートを遂げた現代の名品には、そのブランドの真価が表れている。 【アイテム写真】進化する最高級時計4選
1.A. ランゲ&ゾーネ|ダトグラフ・アップ/ダウン
手巻き式クロノグラフの傑作が25周年のアニバーサリー 誕生から25周年を迎えた手巻き式クロノグラフの傑作「ダトグラフ」。その節目を飾るのは、初となるホワイトゴールドケース×ブルーダイヤルという組み合わせ。機能性を尊ぶA. ランゲ&ゾーネでは、白や黒のダイヤルを好んでおり、この配色は極めて異例。その希少性を尊びたい。世界限定125本。 手巻き、18KWGケース、径41mm。価格要問い合わせ(A. ランゲ&ゾーネ) ▶︎ ORIGIN デビューは1999年。当時ほぼ存在していなかった古式ゆかしき手巻き式クロノグラフの登場に、多くの時計愛好家は驚いた。丁寧に仕上げたキャリバーL951.1の完成度も高い傑作時計だ。
2.ハリー・ウィンストン|HW オーシャン・デイト ムーンフェイズ オートマティック 42mm
“キング・オブ・ダイヤモンド”のスポーティウォッチ 10気圧防水の高性能モデルでありながら、カレンダーなどの定番機構を大胆にオフセンター配置することで、これまでにない表情をつくりだす。さらにケースやダイヤルにダイヤモンドをあしらい、華やかさを際立たせた。世界限定25本。直営サロン限定販売。 自動巻き、18KWGケース、径42.2mm。¥22,957,000(ハリー・ウィンストン) ▶︎ ORIGIN 1989年に初めての腕時計コレクションを発表したハリー・ウィンストン。1998年に誕生した「HWオーシャン」コレクションは、スポーティさのなかにエレガントさを感じる時計として人気に。
3.ロレックス|GMTマスター Ⅱ
小さな進化の積み重ねこそがロレックスの流儀 ロレックスが誇る傑作GMTウォッチの新作が、2024年も登場。これまではイエローゴールドやコンビ(ロレゾール)モデルのみに採用していたグレー×ブラックというベゼルの配色を、オイスタースチールのモデルにも取り入れた。シックな配色のなかで、グリーンのGMT針が鮮やかに映える。 自動巻き、オイスタースチールケース、径40mm。¥1,540,000(ロレックス) ▶︎ ORIGIN 初代は1955年にデビュー。国際線パイロットのために開発され、グリニッジ標準時を示すために24時間で一周する時針を備えた。ベゼルや針などのデザインを今も継承している。
4.ブランパン|フィフティ ファゾムス オートマティック
サイズ変更という原点モデルらしいアップデート 2023年に発表されたモダンダイバーズの原点「フィフティ ファゾムス」の70周年記念限定モデルで好評を博した小径モデルが、ケース素材を変更してレギュラー化。スタイルを継承しつつ、より使いやすくなった。防水性能は300mだが、シースルーバックなので美麗ムーブメントも観賞できる。 自動巻き、18KRGケース、径42.3mm。¥4,598,000(ブランパン) ▶︎ ORIGIN 1953年にデビュー。高い防水性を誇るリューズやケースバックを備え、逆回転防止ベゼルを使って潜水経過時間を計測する。現代へとつながるダイバーズウォッチの原点となった。
TEXT=篠田哲生