終活の「本当の意味」とは? 始める前に一度考えてみよう!
親の病気や介護に直面して、自分自身の終活についても考え始める人がいると思います。そのように考えたときに、「何から手をつけるべきなのか」と悩み、先に進めない人を見かけます。 そこで、終活を始めようと思ったときに考えてほしい「終活の意味」について、お伝えします。
終活は何歳から始めるべきなのか
アラフィフ世代になると、親の病気や介護に直面したり、友人から親の介護の大変さを知らされたりと、終活について考えさせられる機会が多くなります。 そのときに、自分自身の終活を初めて考える人もいるかと思いますが、そうではない人も多いように感じます。年齢に関係なく、自分自身の体の衰えや病気に直面したときにも頭をよぎるのが、終活です。 つまり、終活を始めるべき年齢は、決まっていません。終活を始めよう、と強い意志がなくても、ぼんやり老後のことを考え、将来、自分に万一のことがあったときのことを考えたときであれば、何歳であっても終活を始めて良いのです。
終活とはどういったことをすることが正しいのか
最近は「終活」という言葉は、当たり前のように使われています。そのため、何をすることが正しいのか、と考える人もいることでしょう。具体的には、以下のようなことになります。 ・亡くなるまでに叶えたい夢を書き出してみる ・亡くなったときに連絡してほしい親族や友人の一覧表を作る ・家にあるもので使わないものを捨てる ・財産の一覧表を作る(これといっしょに老後資金が足りるかの確認もする) ・終末期医療や介護といったことについて、どうして欲しいか書いておく ・相続について、どうして欲しいか書いておく
終活で行うべきことで順番はあるのか
筆者は、終活について考え始めた人に、「何から手をつけたら良いのでしょう」と聞かれることがあります。そのときは、「気になっていることから始めましょう」と伝えます。 例えば「老後のお金のことが心配で」という人には、「財産一覧表とキャッシュフロー表を作りましょう」と提案します。また、「ひとり身なので、自分が倒れたときが不安で」という人には、「終末期医療や介護のこと、死後の手続き等のことについて、いっしょに考えましょう」と提案します。 つまり、今の不安を解消するために、終活を始めると言っても過言ではありません。そのため、決まった順番などはありません。